次なるゲームは“坊主衰弱”―― ぽわぽわ勝負師JKが心理戦で無双! 『地雷グリコ』のコミカライズ版最新2巻リリース
公開日:2025/7/29

2024年に国内4大ミステリランキングを総ナメし、「このミステリーがすごい!」第1位にも選ばれた青崎有吾氏の小説『地雷グリコ』(KADOKAWA)。同作のコミカライズ『地雷グリコ』第2巻が、2025年7月29日(火)にリリースされた。今巻では、「地雷グリコ」に続く新たなゲームが幕を開けることに――。
『地雷グリコ』は青崎氏が2023年に手掛けた本格頭脳バトルミステリー。第37回「山本周五郎賞」、第77回「日本推理作家協会賞」、第24回「本格ミステリ大賞」をわずか1週間で“トリプル受賞”し、さらに2025年版「このミステリーがすごい!」をはじめに「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」を総ざらいするなど、日本のミステリー・文学界を席巻した。
そんな話題作を『めだかボックス』の作画で知られる漫画家の暁月あきら氏がコミカライズ。平穏な日常を望む女子高生の主人公・射守矢真兎(いもりや まと)が、やたらと勝負事に強いがゆえに次々と風変わりなゲームに巻き込まれていく――。
同作の特徴といえば、なんといっても作中で繰り広げられる独特なゲームの数々。例えばタイトルにもなっている「地雷グリコ」は、誰もが知るじゃんけんゲーム「グリコ」をアレンジしたもの。基本的なルールはそのままに、踏んだら10歩後退しなければならない“地雷”というギミックが組み込まれている。
“地雷”をいかに踏ませ、そしていかに踏まないか――。青崎氏の原作では、真兎をはじめとしたプレイヤーたちによる緻密な心理戦が、まるで謎解き小説のように展開されていく。ミステリー作家ならではのロジックや二重三重に仕掛けられた伏線は、多くの読者に衝撃と快感を与えていた。
そしてコミカライズ版は原作の読み応えに絵が加わることで、新たな魅力が引き出されている。一見すると、ぽわぽわした雰囲気を漂わせる真兎が持つ二面性や、ゲームの駆け引き……漫画特有のアプローチによって作品の魅力がまた違った角度で感じられるはずだ。
初見の人はもちろん、原作ファンでも楽しめること間違いなしの『地雷グリコ』コミカライズ版。今回リリースされる最新第2巻では、新たなゲームとして百人一首の絵札を用いた神経衰弱「坊主衰弱」が描かれていく。一方、対戦相手のカフェ店主・旗野はイカサマをはたらいているようで――。
「地雷グリコ」編とはまた違った心理戦が楽しめるコミカライズ第2巻。果たして真兎は、いかにして「坊主衰弱」を攻略していくのだろうか?
