息子の推しキャラに両親もどハマり! 子どもの推し活を応援する幸せ【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/8/23

3歳になる息子・よいたんとの日々を綴った子育てエッセイ漫画『よいたん3歳、ときどき先輩。』(まぼ/KADOKAWA)。本作は、ヒーローアニメが大好きという3歳児らしい一面もあれば、突然「菩薩か?」と思うほど悟りを開いた一言を繰り出すよいたんとの、何気ない日々を描いた一冊です。パパに対してオタクマウントを取ったかと思えば、謎のこだわりを発動して周囲を翻弄……。そんな自然体なよいたんと家族の姿に、くすっと笑ってしまったり共感したりすること間違いなし! よいたんの母であり、著者であるまぼさんの温かくも的確なツッコミも秀逸です。本作誕生の経緯から、最近のよいたんについてまで、さまざまなテーマでお話を伺いました。

――本作品では、よいたんがハマっているおにぎりマンについてのエピソードも多数掲載されています。

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まぼさん(以下まぼ):おにぎりマン、既にご想像がついていると思うのですがアンパンマンのことです。小さい子はみんな大好きなキャラクターだしそれぞれの愛で方があると思うのですが、息子の場合はルーツに触れたいという気持ちがあるようでした。作者であるやなせたかしさんのドキュメンタリーを見たいとか、アンパンマンの本を出版しているフレーベル館に行ってみたいとか、そういう方向に興味が広がっていきましたね。あとは、なかなかもう買えない本を含め「絵本を全部集めて読みたい」ということもよく言っていましたね。

――ママとパパも一緒に推し活を楽しんでいるエピソードもありましたが、お二人はもともと推し活をしていたり、何かにハマりやすいタイプだったんですか?

まぼ:いや、そんなことはなくて、二人とも何かにハマったりしたことがないんです。よいたんの熱量がすごいから、我々も応援したいなと思うようになって。それに子どもが喜ぶ姿って、シンプルに親の栄養になるじゃないですか。だから結局親である我々のためにやっていたことだと思いますね。

――確かにそうですが、私は子どもの好きなものを一緒に楽しめないタイプで。何か一緒に楽しむコツはありますか?

まぼ:うーん。でも子ども向けのコンテンツでも、大人が真剣に作っているものだし、深掘りすると意外と大人も楽しめるものが多いと思います。アンパンマンにも、子どもが気づくのは難しいんじゃないかという深いテーマがあったりしますし。それに子ども向けのものは歴史が長いものが多いしコンテンツも幅広いので、例えばアンパンマンだとスーパーに行ったらソーセージやチョコになっていたりして。今まで気に留めていなかった景色が見えるようになったりするのも楽しいです。

取材・文=原智香

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