「髪、むすばないでー!」幼児あるあるな謎のこだわり。小学校にあがったら解決する!?【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/8/27

3歳になる息子・よいたんとの日々を綴った子育てエッセイ漫画『よいたん3歳、ときどき先輩。』(まぼ/KADOKAWA)。本作は、ヒーローアニメが大好きという3歳児らしい一面もあれば、突然「菩薩か?」と思うほど悟りを開いた一言を繰り出すよいたんとの、何気ない日々を描いた一冊です。パパに対してオタクマウントを取ったかと思えば、謎のこだわりを発動して周囲を翻弄……。そんな自然体なよいたんと家族の姿に、くすっと笑ってしまったり共感したりすること間違いなし! よいたんの母であり、著者であるまぼさんの温かくも的確なツッコミも秀逸です。本作誕生の経緯から、最近のよいたんについてまで、さまざまなテーマでお話を伺いました。

――ママの髪型についてよいたんがこだわりを発揮するエピソードも印象的でした。

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まぼさん(以下まぼ):これはエピソード内にも描きましたが、私の見た目にこだわりがあったというより“いつも通りがいい、いつもと違うのが嫌”という感じでした。私の髪型以外にも、保育園に行く道や駅に行く道なども「いつもの道を歩きたい」と主張してきましたね。

――なるほど。そういった謎のこだわりを発揮する時期って子どもによくあると思うのですが、よいたんの場合はどうやって解決しましたか?

まぼ:確かに一時期は自分の服も「これ着たい」と主張してきたり、指人形は少しでも大きさが違うと同じ遊びに入れたくないと言われたり……。結構いろいろなこだわりがありましたね。今も全くないわけではないのですが、小学校に入学したあたりからかなり落ち着いたと思います。小学校って、大勢に揉まれて自分の思うようにいかないことばかりじゃないですか。そのあたりから社会的な存在になってきたとは思いますね。

――確かにうちの子どももこだわりが強いタイプですが、小学校に入ってだいぶ落ち着きました。今悩まれている方からしたら希望が持てる言葉ですね(笑)。

まぼ:ですね(笑)。それまでは私の髪型とか家族内の問題だったらまあ別にいいかと思いつつ、「自分の気持ちで人をコントロールしようとするのはよくない」ということは伝えていました。「私には私のしたい恰好があるんだよ」と。でもそうすると例えば息子がすごい、大人の感覚ではあり得ないような奇抜な組み合わせの服を選んだ時に「これは僕がしたい恰好だから」と跳ね返ってきました。育児って難しいし面白いですよね(笑)。

取材・文=原智香

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