妹を溺愛している4歳年上の兄。兄妹育児、上手くいく秘訣は?【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/8/28

3歳になる息子・よいたんとの日々を綴った子育てエッセイ漫画『よいたん3歳、ときどき先輩。』(まぼ/KADOKAWA)。本作は、ヒーローアニメが大好きという3歳児らしい一面もあれば、突然「菩薩か?」と思うほど悟りを開いた一言を繰り出すよいたんとの、何気ない日々を描いた一冊です。パパに対してオタクマウントを取ったかと思えば、謎のこだわりを発動して周囲を翻弄……。そんな自然体なよいたんと家族の姿に、くすっと笑ってしまったり共感したりすること間違いなし! よいたんの母であり、著者であるまぼさんの温かくも的確なツッコミも秀逸です。本作誕生の経緯から、最近のよいたんについてまで、さまざまなテーマでお話を伺いました。

――本書にはまぼさんが娘であるしおさんを妊娠してよいたんがお兄ちゃんになっていくエピソードも収録されています。私もそうですし、年の近い兄弟を育てているママパパはすごく共感するエピソードだなと思いました。4歳差の兄妹を育ててきたこれまでの期間、振り返るといかがですか?

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まぼさん(以下まぼ):まだまだ子育て中ですから、振り返りが難しいのですが、4歳差ということで、その年の差が我が家には良かったのかなと思っています。同じものを奪い合う、みたいなことが比較的少なかったと思いますし、息子の妹への愛がかなり強くて。助かった部分は多いです。年が近い方が一気に子育てが終わって楽だよという話も聞くし、それもいいなと思います。でも4歳差だと娘は娘で赤ちゃん扱いできたし、息子は息子でちゃんと見ていられたかなとも思います。

――お兄ちゃんが下の子を可愛がってくれるというのはまさに理想的な状況だと思うのですが、よいたんに接する時に心がけていたことはありますか?

まぼ:よく言われる「上の子ファースト」みたいなことは気を付けていました。今でもどちらかに傾斜がつかないように、なるべく平等にどちらの願いも叶えるようにしています。思いつくのはそれくらいですが、あとは夫がすごく優しい人なんですよ。まったく怒らないし、他人に対して寛容だなと思わされることが多くて。そういういいところが伝わっているのかなと思います。

――そう言えるまぼさんの人間性も素晴らしいと思います。よいたんとしおさんは今も仲がいいのですか?

まぼ:そうですね、息子は娘の第三の保護者みたいな感じです。自分のお小遣いで妹に何か買ってあげようとしたり、ギブの精神があるんですよ。この間娘がコップを割ってしまった時も妹を現場から引き離してから私たちに伝えてくれて。いつも助かっています。

取材・文=原智香

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