「なんでッこんなに可愛く生まれてもうたんやッ」止まらぬ愛が大暴走…! 猫好き漫画家が愛猫の前でしてしまう“過剰な愛情表現”に爆笑【著者インタビュー】
公開日:2025/10/13

気分が乗った時だけ気ままに甘え、通常モードでは自分の意志を貫き通すのが猫。一緒に暮らしていると、無言の「ネコ圧」に完敗してしまうことも多々ある。
『今日もネコ様の圧が強い』(うぐいす歌子/KADOKAWA)は、そうした飼い主の日常や自分ファーストな猫の心理をユーモラスに描いた猫漫画だ。
言葉を発さず、目力や態度で飼い主を翻弄する「ネコ圧」。本作で作者は、その迫力や魅力をどう描き切ったのだろうか。漫画では知れない秘蔵エピソードと共に、本作に込めた想いをうかがった。
――本作には、金之助さんとスミレさんという猫好きなご夫婦が登場しますが、こちらはご自身がモデルとなっているのでしょうか。
うぐいす歌子さん(以下、うぐいす歌子):よく、「スミレさんのモデルは作者さんですか?」と聞かれることがありますが、こんな可愛らしい性格だったら、私はもっと生きやすかったかもしれません。
実は本作を描くまで、私は漫画で人間を描いたことがありませんでした。だから、モデルなどはどうすればいいのか、全く分からず、「なんとかなれーーッ!」という心境で描きました。だから、モデルとなった実在の人物はいません。
――スミレさんのように愛猫の前では赤ちゃん言葉になってしまうなど、普段の自分とは違う自分になってしまうのは猫飼いあるあるですが、ご自身はどう豹変されますか。
うぐいす歌子:いつも、チュチュチュチュチュチュッーーーーッと、キスの雨を降らせてから、「なんでッ なんでッ こんなに可愛く生まれてもうたんやッ なんでッ なんでなんやッ ああああああああーーー」と、叫びながらネコさんを吸っています。
――すごい!(笑)。そういう行動を取った後、ふと我に返った瞬間、どんなことを思われますか。
うぐいす歌子:これは異常行動ではなく、ネコさんを前にした人間の“ごく普通の反応”なので問題ありません(笑)。
文・取材=古川諭香