元ノラの黒猫はジェントルマンで甘えん坊。猫との愛おしい毎日を描く大人気コミックエッセイ、最新7巻でまさかの急展開に!『黒猫ろんと暮らしたら』【書評】

マンガ

公開日:2025/8/31

黒猫ろんと暮らしたら』(AKR/KADOKAWA)は、元ノラの黒猫・ろん(本名:くろあん)との出会いで猫飼いデビューをはたした著者による、猫との幸せな毎日を描いたコミックエッセイだ。

 著者とろんの関係を軸に、日常のちょっとした出来事や、ろんのかわいらしい姿がたっぷりと詰めこまれている。

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 人懐っこい性格の黒猫・ろん。猫飼いデビューしたばかりの著者がこわごわとした手つきで撫でようとしているにも関わらず、そんなことはおかまいなしと自ら頭を擦りつけ「セルフよしよし」してくるほどの甘えん坊ぶり。

 ことあるごとに著者に甘えては「かまってアピール」をするが、実は気遣いができてジェントルマンな一面もある。その姿には著者だけでなく読者まで悶絶させられる。ろんの愛おしい姿に、思わず顔をほころばせてしまうこと間違いなしだ。気づけば、甘えん坊で賢いろんのファンになってしまっているだろう。

 著者が新聞の上に乗っているろんを退かそうと手を伸ばすと、全てを理解した表情で「ハグでしょ?」と自ら抱きしめられに行く。著者の気配を察知すると、どんなに熟睡中でも手を伸ばして抱きついてくる。愛情あふれる筆致で描かれたろんの愛らしい仕草は、本作のなかでもことさら印象的だ。

 著者がほんの少し撫でる素振りを見せただけで「撫でられた気持ち」になり、幸せそうな表情をするろんの姿には、胸が苦しくなるほどキュンとさせられてしまった。

 猫のかわいい一挙手一投足に心を鷲掴みにされたい人、ほのぼのとした日常風景に癒やされたい人には、ぜひとも手に取ってみてほしい作品である。

 巻を追うごとに、ろんのかわいさが右肩上がりに増していく本シリーズ。第5巻では、ろんの友達の「ノラネコさん」とその子どもが新しく家族に加わり、日常がより賑やかに。さらに第6巻では突然庭に現れた猫・しんばが加わる。そして最新第7巻では著者の弟が子猫を連れてくる…という急展開を迎える。

 猫との愛おしい毎日を描き続ける本作から、まだまだ目が離せない。

文=ネゴト / 桜小路いをり

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