動物大好き 令和ロマン・松井ケムリ、旭山動物園の元園長・小菅正夫の“死生観”に感動「動物の生態は人間にも通用するんだな」 チケット即完イベントレポート
公開日:2025/8/31

『聴診器からきこえる 動物と老いとケアのはなし』(中央法規出版)の刊行を記念し、著者の獣医師で札幌市環境局参与(円山動物園担当)の小菅正夫さんと、“芸能界一の動物好き”を自認する令和ロマンの松井ケムリさんのトークイベントが開催されました。
小菅さんは北海道・旭山動物園の元園長で、一時は閉園の危機があった園を日本最北にして“日本一の入場者数を誇る動物園”に育て上げたことで知られています。これまで目にしてきた動物の出産や死、長年のふれあいを経て生まれた絆などが軽快な語り口で語られ、松井さんが感動したり驚いたりする場面も多くありました。
“動物の弁護士”小菅さんが原点を語る

言葉を喋らない動物たちの気持ちを代弁する“動物の弁護士”ともいわれる小菅さんは、幼い頃から生き物が大好き。動物に関わる仕事の原点になったのは、小学生の頃に地元の北海道で飼っていたゼニガメだったという。
「当時はお祭りの屋台でカメを売っていたわけ。生き物は何でも好きだったからカメを飼い始めたら、夏の間は順調に生きていたけど、秋から冬にかけて突然食べなくなった。その時、うちのおばあちゃんが『カメは冬眠するから、真綿にくるんで春までタンスの中に入れておけばいい』と言うから素直にそうしたら、カメがみんな干からびてしまった」と小菅さん。どうやら冬眠の仕方が違っていたようだが、「おばあちゃんに話したら『ちょうど寿命だったんだねぇ』と言われた」というオチのようなラストもあって会場が沸く。
小学生の小菅さんは一回では諦めず、毎年少しずつ状況を変えてカメの冬眠を試みるが、毎回失敗。大人になってから動物園に就職してカメのことを知り、自身の子どもが産まれ、子どもと一緒に飼ったカメが初めて冬を越した。約30年越しの成功だった。水の中に枯葉をたくさん入れておくのが冬眠のコツで、カメは皮膚呼吸をしながら冬を越してくれるそうだ。生き物の生態を知らないと生き物を十分に生かしてあげられないことに気づかされるエピソードだった。
ケムリさんは小菅さんが飼っていたカメの種類が気になったようで、「飼っていたのはイシガメとクサガメ、どっちですか?」と質問。すると小菅さんは「両方とも飼っていた」と回答しつつ「在来種はどっちだと思う?」と突然クイズを出題。松井さんが「イシガメですね。クサガメは中国由来」と答えると、「めっちゃくわしい!」と絶賛。動物好きの知識を見事に披露したケムリさんに、会場からも大きな拍手が上がった。