SNSを駆使して寿司をエンタメ化! 世界中から注目される北九州の寿司職人の異端戦略/異端思考①
更新日:2025/9/8
『異端思考 私が世界一有名な寿司職人になった理由』(渡邉貴義/ポプラ社)第1回【全4回】
北九州にある「照寿司」の三代目・渡邉貴義氏は、エンターテインメント性を加えた独自のスタイルの寿司を展開。SNSも駆使して人気を爆発させ、今や世界中の食通を唸らせているほどに。さらに赤坂、西麻布、大阪、リヤドのほか、世界各国での出店も予定しているとか。「寿司オペラ」「寿司アドベンチャー」と称した寿司には業界内外から批判や中傷が少なくないものの、一切耳を貸すことなく「自分ブランディング」としてのスタイルを貫いている。そんな渡邉氏の思考をまとめた書籍『異端思考 私が世界一有名な寿司職人になった理由』より、一部を抜粋してお届けします!

はじめに
『自己流は武器だ。』を2021年に出版してから、4年が経ちました。
そして今、かなり当時とは状況が変わっています。
2023年5月には、サウジアラビアのリヤドに『TERUZUSHI Riyadh』をオープン。
2025年の3月には、『2nd EDITION TERUZUSHI Nishiazabu』として東京の西麻布にオープン、4月には『照寿司OSAKA』をオープン。
今は、ウズベキスタンに店舗が2025年内にオープン予定ですし、それ以外にもメキシコシティ、ロサンゼルスなどにも店舗がオープン予定のほか、富山にも出店する話が進んでいます。
さらに、台湾やマカオにあるホテルや、世界中にある高級ホテルチェーンで寿司店をコンサルティングする、というようなオファーもいただいています。
2027年くらいには、もしかしたらアメリカの3都市で、世界的に有名な『ウルフギャング』グループとのコラボ店舗がオープンするかもしれません。

つまり、今や世界中のエンタメ業界が照寿司をコンテンツとして求めているのです。
照寿司で食べることが、ディナーショーのような感覚で世界では受け入れられている、と思ってもらえるとわかりやすいでしょうか。
海外での照寿司やポップアップショップの場合には、音楽も日本よりもノリのいいものをかけますし、最後には、僕の歌をかけてみんなでダンスしたりもします。
『自己流は武器だ。』を出版した頃よりもさらにブラッシュアップといいますか、ショーアップされたのが今の照寿司です。
確かに、日本の寿司業界から見れば、自分のような存在は「異端」です。
でも「異端」だからこそできたことがある。
本書ではそれを詳らかにしていきたい。