ある芸能人のプライベートの顔を暴露! 滞納者に泣かされる家賃保証会社の苦悩とは【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/10/31

もし部屋の家賃が払えなくなったら、そのときは2つの選択肢しかない——。『出ていくか、払うか 家賃保証会社の憂鬱』(鶴屋なこみん、原案協力:0207/KADOKAWA)は、部屋の家賃を滞納した人の賃料を立て替え、その立て替え分を督促する家賃保証会社の管理(回収)担当者の仕事を追ったコミックエッセイだ。取り立てに向かうと契約者がご遺体になっていることもあれば、テレビでよく見る芸能人からひどい文句をぶつけられることも…。さまざまな理由で家賃を滞納する人たちのマンガを読んでいると、“一歩間違えれば自分も債務者になるのでは…”という恐怖が頭をかすめる。原案は「カクヨム」で家賃保証会社の実態を告白してきた0207さん。「過酷な業務によるストレスを解消するために書き始めた」という本人に、家賃を管理(回収)する仕事のディープな日常を聞いた。

※書籍発売当時の2023年以前のお話としてうかがっています。

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——本来なら時間をかけて法的な手順を踏むはずが、わずか15分で強制的に退去させられたおばあちゃんが登場していました。これは事実ですか?

0207:事実です。追い出したのは同業他社で働いていた僕の友人です。大雨が降ってましたし、友人も「本当に今日追い出さなきゃいけないんですか?」と電話で上司にかけあっていたんです。でも「やれ」ってことで、仕方なく追い出してました。

ただ後日談がありまして、友人が翌朝、部屋の様子を見に行くと、そのお婆さん、部屋の窓をぶち破って中に入り、そこでまた生活していたんです。

——退去させられた部屋にまた入ったんですか?

0207:そうです。マンガでは、亡くなった夫の位牌を持ってよろけながら部屋を立ち去る「かわいそうなお婆さん」で終わっています。しかし、後日談まで含めると、友人とお婆さん「どっちもどっち、ようやるわ」みたいな感じになります(笑)。

——テレビでよく見るアイドルが滞納している話もありましたね。テレビではニコニコしているのに、保証会社への態度はひどいもので。

0207:そうですね。ひどい態度で、電話で泣かされたアルバイトの子もいました。マンガではぼかしていますが、当時はよくTVにも出ていた芸能人です。

取材・文=吉田あき

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