オモコロライター・モンゴルナイフが語る恐山シスターズ・永田ママアクスタへのこだわり!オモコログッズ制作への愛【インタビュー】
公開日:2025/11/21

ぴゃみたいな彼氏がなかなか現れないですね♡
――ここからは、ウェブメディアOUR FEELでの連載のお話をお伺いしたいと思います。1年とちょっとの連載、おめでとうございます! また、noteも始められるなど、この頃は特に文字を書く活動に注力されている印象です。やはり、文字を書きたいという欲求がご自身の中にあったのでしょうか?
そうですね。このnoteとか始める直前まではYouTubeの動画配信の仕事をやってたんですよ。これから何をしようかなと考えたときに、ライターとして個人で請け負っていた仕事や、通常のライティング業をしていた時期を思い出したんです。そして、一度原点に返って、文字を書こうと思いました。再びオモコロライターとしての記事執筆をするためのリハビリになれば、という思いもありましたね。デザインとかの仕事が多くて、文字を書く習慣がなくなりつつあったので、そのリハビリです。そこから文字に興味が湧いてきたので、最近街の書道教室に行ったりしてます。お寺みたいなところに。筆を立てて持つよ〜ってところから教えてもらってます。
――OUR FEELの連載では、文字だけでなくプロフィール帳などの画像も制作されていますよね。
そうなんですよ。文字だけ書くかと思ったら、毎月色々作ったりしちゃってるんです。OUR FEELさんにお声掛けいただいたときに、まず、なんて可愛いサイトなのって思ったんですよ。こんなおしゃれなところから、一緒にやりませんかって声を掛けてもらったのがすごく嬉しかったんです。好きな漫画家さんの、和山やま先生の絵もトップにあって。それでお受けしたので、このおしゃれなサイトに恥ずかしくないように、頑張って画像作ってるところがあります。オモコロで書いている普段の記事でも、内容の方が大事だろって感じなんですけど、つい画像を載せちゃうんですよね。自分も、人のリール動画を見てて可愛い飾り文字とか作ってる人とか見ると、細かいところとかもこだわってる人なんだって感じで見ちゃうんです。なので、自分も作っちゃうところがあります。あとはAdobeが大好きだから……。
――そう思うとやっぱりライターでもありクリエイターでもありますよね。
そうですね。そうやって言っていただけるとかっこいいですね。昔、そういう仕事をやってる人に憧れがあったんです。東京って感じがするって思ったんですよ。自分もちょっとそういうのできていると思うと……うれしいすなぁ。
――OUR FEELにて『女の園の星』が好きというお話もされていましたし、『ゴールデンカムイ』の尾形百之助の香水を購入されるなど、幅広いコミックを読まれているご様子がうかがえます。現在、特にハマっている漫画はありますか?
いやー、最近漫画あんまり新作を読めてないんですよ。『A子さんの恋人』とか好きなやつをずっとこすってます。でも、自分はやっぱりホラーが好きなので、怖いやつは読んじゃいますね。『光が死んだ夏』とか『ニクバミホネギシミ』とか『訳アリ心霊マンション』とか。
でもね、やっぱり。ぴゃ(尾形百之助/『ゴールデンカムイ』)みたいな。彼氏がなかなか現れないですね♡ ワハハ! 尾形百之助には、狂わされる何かがありましたねぇ。私も影響されて、写真を撮るときに、尾形百之助の銃を構えるポーズをとってます。全然狙撃してないのに、意識して髪をかき上げたりして。自分に残るものがたくさんありました。本当に。
――ぴゃって呼んでらっしゃるんですね。尾形百之助のことを……。

ぴゃって呼ぶようになったのは、東京でやってた最初のゴールデンカムイ展がきっかけなんです。入場特典として、曜日によって違うキャラクターの色紙をもらえたんですよ。そこで並んでたときに、尾形百之助の日はなぜか毎回雨が降るみたいなことを列の前の人が話してたんです。「やっぱぴゃの日って雨だよね。ぴゃは泣いてるんだ」「分かる」みたいに。一人で雨に打たれながら「私も分かる」って思ってました。みんな、百之助の彼女なのね。私はおっかあだし、私は彼女でもあるし……みたいな感じです。本当に百之助の女ばっかり来てて。前の人がぴゃって、私より親しそうな名前で呼んでたのが気になって、私も真似してぴゃって呼ぶようにしました。
そんな感じでね。本当、こんなに狂わせてくれる人が、最近なかなかいないすね。昔は跡部様(『テニスの王子様』)が私を狂わせてくれたけど。ぴゃは、また違う、闇っていうか私が救わなきゃっていう感じで、母性が目覚めました。傷もあって、影もあってね。
――いまだに百之助にとらわれていらっしゃるんですね。
『ゴールデンカムイ』の連載終わっちゃったけど、なかなか忘れらんないすね。百之助のこと。あと、ぴゃのお陰で、山猫の写真を撮りに行くって、趣味ができたんで……。やっぱ、いろんなものを残してくれた。忘れられない男ですよ。
――記事にそう書かせていただきます。
ずっと付き合ってるんでね……!

取材・文=岩﨑彩乃、撮影=川口宗道
