カット野菜&冷凍食材を毎日のスタメンに! ドロドロに疲れた日でもできる「爆速自炊メシ」を作ってみた【書評】
公開日:2025/11/16

下ごしらえの手間がなく、食材をムダなく使える「カット野菜」や「冷凍食材」。便利だと思いながら、活用できていない人は多いのでは? 筆者もそのひとりです。カット野菜で作るものはワンパターンになりがちだし、冷凍食材はレシピが思い浮かばない…。
そこで、カット野菜や冷凍食材、缶詰やドライパックなどの「爆速食材」を活用した、アイデア満載のレシピ本『帰宅後爆速自炊メシ100』(新谷友里江/主婦の友社)から、3つのメニューを作ってみました。
満腹間違いなし! 帰ったら10分で「ごぼう入りポークチャップ」

仕事や家事で忙しくしていると、あっという間に夕食の時間。そんな時に、おすすめなのが「ごぼう入りポークチャップ」です。「冷凍豚こまぎれ肉」と「きんぴらごぼう用カット野菜」があれば、10分で完成します。
根菜は栄養たっぷりで美味しいけど、なにしろ下ごしらえが面倒。でも「きんぴらごぼう用カット野菜」なら、袋から出してすぐに使えるのがいいところ。今回はささがきごぼうを使いましたが、ごぼうと人参の細切りタイプもあります。

冷凍豚こまぎれ肉ときんぴらごぼう用のカット野菜を炒め、ケチャップ・中濃ソース・酒・はちみつで味付けをするだけ。こまぎれ肉は薄いので、解凍不要で使えるのが嬉しいところ。

わずか10分の爆速メシが完成! 肉の脂身とごぼうの歯応えが合わさって濃厚な味わいだから、ご飯がどんどん進みます。大人もこどもも好きな味付けで、家族もバクバク食べてくれました。

週半ば、ヘトヘトに疲れた体に5分で「根菜マヨチー」

根菜系カット野菜でもう1品。5分で完成するという「根菜とベーコンのマヨチーズ焼き」を作ってみました。使うのは「筑前煮用カット野菜」。こちらも袋から出したらそのまま使えるので、耐熱皿にカット野菜とベーコンを入れ、チーズとマヨネーズをのせて4〜5分焼くだけ。

レンコンやこんにゃくって和食以外に使えるの? と思っていたら、根菜のやさしい味わいにマヨチーが絶妙にマッチ。レンコンのシャキシャキ感があって美味しい!たったの5分でできるなんて、これなら週半ばの疲れた体でも作れそう。どんな野菜にも合うマヨチーのポテンシャルの高さに脱帽です。


頑張った週の最後に15分であったかシチュー

最後に紹介するのは「シーフードミックスとかぼちゃのシチュー」。「冷凍シーフード」と「冷凍かぼちゃ」を使います。どちらもそのまま使えますが、シーフードはさっと洗うのがポイント。かぼちゃはレンチンすれば、さらに時短に。

玉ねぎを炒め、小麦粉、水、牛乳、洋風スープのもと、塩コショウを順番に入れたら、シーフードとかぼちゃを入れて7〜8分煮るだけ。


具材がゴロリと入った贅沢な1品が、15分で完成するとは! シーフードミックスは解凍するのに時間がかかり、ハードルが高いと思っていたけれど、こんなに使いやすい食材だったなんて。あったかシチューで心も体もほっこり。寒い冬におすすめの1皿です。

冷凍野菜やお肉を解凍せずに使えるレシピや、さらに時短になる技も満載。他にも、麺やおつまみ系など、多彩なレシピが掲載されています。また、栄養価については、生の野菜に比べて、ビタミンCや葉酸については少し減ることがあるそうですが、大きな差はないのだとか。さらに、日持ちする商品が多く、買いだめしておけるのも魅力。自炊はもう、頑張らなくていい! 良いこと尽くしの「爆速食材」を120%活用できるアイデアレシピが満載の頼りになるレシピ本です。
調理・写真・文=吉田あき
