女性のリアルなお金の不安を、スッキリ解消! 趣味と貯金のバランス、投資の始め方など、プロがやさしく解説する1冊【書評】

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PR 公開日:2025/12/5

貯め方・使い方の不安がスッと消える!女子が自分らしく生きるためのお金計画
貯め方・使い方の不安がスッと消える!女子が自分らしく生きるためのお金計画(中野晴啓/翔泳社)

「これからのお金は足りるのだろうか」。将来のお金について考えると、ふと不安が頭をよぎる。だけれども、推し活や旅行など、好きなことにもお金を使いたい。今の暮らしも将来の暮らしも諦めたくない。——そんなふうにお金との向き合い方に悩んでいる女性たちは少なくないだろう。

 そんな人たちにおすすめなのが『貯め方・使い方の不安がスッと消える!女子が自分らしく生きるためのお金計画』(中野晴啓/翔泳社)。長期投資の第一人者である、なかのアセットマネジメント社長の中野晴啓氏が、女性たちのために、お金に関するあらゆるギモンに答えてくれる1冊だ。

「推し活はいくらまで?」「将来の備えはいくら必要?」「ポイ活って本当に効果的?」「NISAって何?」「投資信託を買うタイミングはいつがベスト?」——この本を読むと、将来の暮らしも今の暮らしも諦めないお金との付き合い方がわかる。仕事・収入の考え方、趣味と貯金のバランス、投資の始め方・考え方・選び方、貯めたお金の使い方まで、誰でもすぐに実践できる知識を身につけることができるのだ。

貯金は安全と聞くけど、実はそうでもない?

 お金の不安があると、「なんとか貯金しなくては」と考えがちだろう。だけれども、貯金がまったくないのは不安だが、多すぎるのも実は考えものだと中野氏は言う。親世代が若い頃は、銀行にお金を預けておけば、年利が3%以上つくことも珍しくはなかったが、今では銀行の金利は0.2%台。資産は増えないどころか、物価が上がれば実質的にはお金の価値は目減りしてしまう。

 そんな状況のなか、お金を守るための方法のひとつが投資だ。中野氏によれば、貯金と投資の理想的な割合は、「貯金:投資=3:7」もしくは「貯金:投資=2:8」。実際にはどのくらいの資産があるのか、そしてどんな生活をしているのかによってちょうどいい割合は変わってくるが、この割合をひとつの目安として、投資に挑戦してみるといいかもしれない。

家の中には約53.2万円の”かくれ資産”!?

 では、投資額はどうやって決めればいいだろうか。本書では、ママスタセレクト編集部と協力して行ったアンケートをもとにした情報も掲載されているから、周囲の女性たちの状況がわかるのもありがたい。投資額に回せる金額についてのアンケート(n=50)によれば、投資に回す金額は月1万円〜3万円が46.0%。中野氏によれば、働いていて収入がある人は月3万円を目標にすべきだといい、最低でも1万円は投資に回したいという。

「収入が低くて投資資金がつくりにくい」という人もいるだろうが、中野氏いわく、投資資金は副業でもつくれるかもしれない。中野氏の知り合いのなかには、メルカリなどのフリマアプリを活用して、家にある不用品を売って投資資金にしている人もいるらしい。メルカリが公表した「2023年版 日本の家庭に眠る”かくれ資産”調査」によると、国民1人あたり約53.2万円、全国で66兆6772億円もの不用品が家にあるという。この金額を見ると、家の中に投資資金が眠っているかもしれないと感じる人も多いのではないだろうか。

好きなことにお金を使ってもいいの?

 お金の心配をすると「好きなことにお金を使っていいのだろうか」と悩んでしまう人も多いかもしれない。だが、お金を何にいくら使うのかは人それぞれ。たとえば、推し活に月に何万円も使うと、周囲から「そんなに使うの?」と驚かれてしまうこともあるだろうが、きちんとお金の管理をして、支払える金額の範囲内で推し活を楽しむことはとても素敵なことだと中野氏は言う。お金を使うときは、お金を使ってしまったこと自体ではなく、自分が得られたものに目を向けよう。そうすれば、お金を使うことをもったいないとは感じにくくなるに違いない。

 この本を読むと、なんだかお金への不安が消えていく。お金との向き合い方、付き合い方が見えてくる。お金はこれから一生涯付き合っていく大切なもの。この本を読んであなたも、今の暮らしを楽しみながら、将来に向けてしっかり備える方法を学んでみてはいかがだろうか。

文=アサトーミナミ

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