『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の持つメッセージ「自分には合わないけど誰かにとっては大切なこと」。もつ焼き×コークハイを愛するキャラクターが生まれた理由【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/12/13

 夏帆×竹内涼真のW主演のドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系火曜22時)。竹内涼真が演じる海老原勝男(えびはらかつお)は、イケメン御曹司で“ハイスペック”ながらも、「男なんだから」「女だったら」と男女の役割について固定観念を持つ男。夏帆が演じる料理上手で勝男に尽くしてくれる鮎美と同棲中で、そろそろ結婚、と夜景が見えるフレンチレストランで完璧なプロポーズをしたのだが…。原作は同名漫画『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(谷口菜津子/ぶんか社)。勝男、そして鮎美の成長と料理を通じて、誰もが自分の中で気づかないうちに築き上げてしまう「普通」を壊してくれる作品として注目を集めている。本作に込められた想いから裏話まで、著者である谷口菜津子さんに話を聞いた。

――3話では勝男の後輩の南川あみなにスポットが当たります。彼女は勝男とは価値観が合わず内心勝男のことを嫌っていますが、勝男に「筑前煮を作ってみたら」とアドバイスしたり、角が立たない程度に自分の意見を伝えたりしていて、とても大人な一面を持つ人物ですね。そんな彼女を象徴するのがコークハイ。私自身は「ご飯を食べる時に甘いお酒なんて……」と思う派なので本当に合うのか? と思いながら読みました。

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谷口菜津子さん(以下、谷口):私もコークハイでの食事は「自分には合わないな」と感じます。でも「自分には合わないけど誰かにとっては大切なことである」ということを伝えたくて、「南川はコークハイ好き」という話を思いつきました。

――特に意外だったのは“もつ煮×コークハイ”ですが、こちらは先生がお好きなのでしょうか?

谷口:実際にやってみたらコーラのスパイスともつ焼きのタレ味が合って意外といけました! でも私はもつ焼きには梅割り派です。

取材・文=原智香

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