娘が初めて口にした「ママ」を夫の不倫相手に奪われていた!? 衝撃的な事実を知ったサレ妻は、異常な思考を持つ不倫女との対決を決意する!【書評】

マンガ

公開日:2025/12/12

 夫のちょっとした油断から発覚した不倫。妻は不倫相手の女と戦うことを決意するも、彼女は想像を絶するヤバい女だった……。『娘が初めて「ママ」と呼んだのは、夫の不倫相手でした』(リナ:原作、釈氏とおる:漫画/KADOKAWA)は、そんな常識が通じない相手に立ち向かい、泣き寝入りせずに自分の人生を取り戻す女性を描いた物語だ。

 主人公・リナは28歳の専業主婦。夫とは8年間の交際の末に結婚し、2年間の不妊治療の末に待望の娘を授かった。会社から早く帰宅しよく娘の面倒を見る夫に幸せを感じていたある日、娘がついに「ママ」と喋り大感激。そのことを夫に伝えるが、彼は「前も言ったよね」と言い、慌てて「勘違いだった」と訂正する。リナは違和感を持ったものの特別気にしなかったが、その後、ソファの下から見慣れないタブレットを発見し、開いてみると、そこには夫と不倫相手の女とのやりとりと、その女が我が娘を抱いている写真が収められていた。娘の初めての「ママ」はその女に言っていたのだ。

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 夫に裏切られたリナは娘を守るために不倫相手・ヒナと戦うことを決意し、証拠を集めながら、ついにヒナと夫と3人で直接話し合う場を設ける。しかしヒナは悪びれるどころか笑顔で夫と娘は諦めろと言い、さらに突然怒り出したと思ったら刃物を持ち出すといった、会話の成り立たない異常な思考の持ち主だった。その場面にはかなりゾクッとするだろう。

 完結編となる第2巻では、リナとヒナとのトラブルを面白がり、さらにこじらせようとする女が登場するなど、リナの困難は続く。しかしリナが決して屈することなく、子どもと自分の夢のために突き進んでいく姿には勇気をもらえる人も多いはずだ。

 果たして、サレ妻の復讐劇はどんな結末を迎えるのか。ぜひその目で確かめてほしい。

文=西改

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