『ガラスの仮面』の歴史を1冊にギュギュっと! 連載50周年を記念した“スペシャル”な公式ファンブックが発売。幻の番外編から北島マヤ検定まで

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公開日:2025/12/19

『「ガラスの仮面」連載 50 周年記念アクリルジオラマつき SP ファンブック』
『「ガラスの仮面」連載 50 周年記念アクリルジオラマつき SP ファンブック』(美内すずえ/白泉社)

『ガラスの仮面』連載50周年を記念し、SPファンブックが登場!

 1976年に連載がスタートし、今年で50周年を迎える『ガラスの仮面』(美内すずえ/白泉社)。この節目を記念した公式ファンブック『「ガラスの仮面」連載50周年記念アクリルジオラマつきSPファンブック』が、2025年12月19日に発売される。

『ガラスの仮面』は演劇の世界を舞台に、かつての大女優・月影千草に見出された少女・北島マヤが女優として成長していく物語。単行本はこれまでに累計5,000万部以上を売り上げ、1997年には安達祐実主演でドラマ化、さらにアニメや舞台など幅広いメディア展開が行われてきた。

 今回のファンブックでは、初代担当編集で今年2月に他界した小長井信昌氏との特別対談をはじめ、ネームやプロットが描かれた創作ノート、コミックス49巻までの歴史を振り返るBIG年表など、『ガラスの仮面』が歩んできた歴史と魅力が余すところなく収録されている。

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 またマヤ(アルディス役)と亜弓(オリゲルド役)、宮廷の舞台背景がセットになったBIGアクリルジオラマも付属し、『ガラスの仮面』を象徴する劇中劇「ふたりの王女」を立体的に再現することが可能。長年のファンにとって見逃せない内容となっている。

幻の特別番外編漫画も収録。さらに北島マヤ検定も⁉

 なかでも特筆したいのが、幻の特別番外編漫画「愛のメソッド」。本エピソードは2016年、高島屋のバレンタインフェア「アムール・デュ・ショコラ」のために描き下ろされたもので、単行本に収録されるのは今回が初めてとなる。

 物語は、演劇界の名作「紅天女」の最終課題として、バレンタインチョコレート作りにマヤたちが挑むというもの。これまで幾度となく試練を乗り越えてきたマヤだが、実は目玉焼きもまともに作れないほど料理が苦手。ある意味、彼女にとって最難関ともいえるこのミッションを、無事にクリアできるのか――という展開だ。

 ほかにも同書には、「大都芸能社公式北島マヤ検定」と題したクイズコーナーも収録されている。「大都芸能社」の入社試験という設定で、問題作成者の大都芸能社長・速水真澄いわく「大都芸能の一員であれば、これくらいの問題は答えられて当然」とのこと。出題内容はマヤのあだ名や最初に通っていた中学校の名前など、文字通りマヤに関するものばかり。いい成績を残せば入社できるが、その門は非常に狭く、20問中6問正解でも“不採用”となるシビアさだ。自信のある人は、ぜひ挑戦してみてほしい。

 大ボリュームかつ濃密なコンテンツが揃った同書は、コアなファンも満足できる内容。この一冊を手に、連載50周年をお祝いしよう。

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