「疑ってます?」浮気相手が妻を牽制してきた。そんなとき、妻がとるべき行動は“逆質問”【離婚カウンセラーインタビュー】

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公開日:2026/1/1

 夫の様子がどこかおかしい。形容しがたい違和感は、やがて確信に変わる。傷ついた妻が選んだのは、夫への復讐の道だった…。『妻が別れを告げる時』(きなりみや:漫画、古川あさこ:原案/KADOKAWA)は、夫の浮気、不倫、モラハラによって傷つけられた妻たちの復讐劇を描いたオムニバスストーリー。

『妻が別れを告げる時』に収録されているエピソード「美人店長と食事デートを楽しむ経営者夫の話」は、仕事が落ち着いたら子どもをもうけようと計画していた共働き夫婦の物語。夫婦仲は良好だが、飲食店経営者の夫は従業員の女性と親密な様子。女性とふたりきりで出かけたことを問い詰めても、仕事だからとあしらわれてしまう。これって浮気の前触れ? 証拠集めに奔走する妻は、ついにふたりの浮気現場を目撃してしまう。

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「美人店長と食事デートを楽しむ経営者夫の話」の夫婦を例に、離婚カウンセラーでもある「家族のためのADRセンター」代表・小泉道子さんに、夫婦関係や離婚についての話を伺った。

――夫へのスキンシップが激しく、距離感の近い従業員の女性が登場します。夫の浮気相手と思しきこの女性は、「私と颯真さんのこと疑ってます?」と妻を牽制。時と場合によってはカッとなって余計なことを言ってしまいそうです…。こんな場面で有用な振る舞い方はあるでしょうか。

小泉道子さん(以下、小泉):このパターンであれば、「私が疑っているかどうか、気になりますか?」と逆質問するなどの方法がとれると思います。まずは相手と同じステージに立たないことが重要です。

 相手は、配偶者という法的な関係がないからこそ煽ってきます。これに対し、カッとなっても相手の思うつぼですし、煽り返しても相手の言動をエスカレートさせてしまうでしょう。

――夫とその従業員の女性は頻繁に飲み歩いていました。夫は「仕事のうちだから関係ない」と言いますが、妻の立場からすれば心配になるのは当然です。仕事だから関係ない、というのは正当な理由でしょうか。

小泉:「仕事だから」という理由が正当かどうか、一般的な基準はないと思います。大切なのは、自分が「してほしくない」と思っていることを相手が理解し、配慮してくれているかどうかです。

 夫の高圧的な態度に萎縮して自分の気持ちをしっかりと伝えられない場合は、夫婦カウンセリングなどを利用し、第三者に間に入ってもらった上でコミュニケーションをとるといいかもしれません。

取材・文=あまみん

小泉道子(こいずみ みちこ)
「家族のためのADRセンター」代表。家庭裁判所調査官として、夫婦の離婚調停の仕事に15年間従事。その後、民間調停機関「家族のためのADRセンター」を立ち上げる。離婚カウンセラーとして、親の離婚に直面する子どもたちのケアにも力を入れている。

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