スピッツの楽曲「楓」を映画化! 映画『楓』の製作秘話をSandisk製品の記録と記憶から振り返る【福士蒼汰、行定勲、井手陽子、中川正子インタビュー】

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PR 公開日:2025/12/18

楽曲「楓」のように誰かの心に寄り添う映画を作りたかった

井手陽子プロデューサー
井手陽子プロデューサー

――スピッツの「楓」を映画にしようと思ったきっかけを教えてください。

井手陽子プロデューサー(以下、井手):「楓」は、人生を通して聴き続けてきた楽曲のひとつです。決して色褪せることなく、多くの人に長く愛され続けている名曲だと思います。年を重ねて別れを経験するたびに幾度となく聴いてきましたが、常に自分を未来へと導いてくれました。美しいメロディと深い歌詞が織りなす世界からは、いつもさまざまなことを考えさせられます。いつしか、この曲からインスパイアされた物語によって、この楽曲のように誰かの心に寄り添える映画を作りたいと思うようになりました。

――かつて井手さんは「楓」の花言葉についてもコメントされていましたが、それが物語の構想に影響したのでしょうか。

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井手:先に物語の構想が生まれて、脚本を作っていく過程で楓の花言葉を知りました。それらは「大切な思い出」「調和」「遠慮」「美しい変化」と、偶然にも私たちの物語を象徴する言葉で。曲からインスパイアされて生まれたひとつの物語が、自然とこれらの言葉とシンクロしたという感覚です。その中でも「美しい変化」は、生きることそのものを表す言葉でもあると感じました。人は生きている間に多くの別れを経験しますが、それは時に深い悲しみや苦しみ、痛みを伴うこともある。前に進んでいくということは、そんなさまざまな感情を受け入れ、自分自身が変化していくことではないでしょうか。そのときは、永遠だと信じていた想いも変化していくけれども、生きる上での変化は美しさでもあると思っています。

――ニュージーランドを舞台に選ばれた理由を教えてください。

井手:天体観測というモチーフからいろいろ調べていくと、世界にとても星が美しく見える星空保護地区という場所があることを知り、そのひとつがニュージーランドでした。実際に監督とロケハンへ行った際、テカポ湖の星空に圧倒されたんです。この星空は、物語で主人公たちが目指す場所としてふさわしいと実感し、ニュージーランドでの撮影が確固たるものとなりました。

映画『楓』のロケ地であるニュージーランド・テカポ湖
映画『楓』のロケ地であるニュージーランド・テカポ湖

――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

井手:日本でもニュージーランドでも、スタッフ全員がお互いにコミュニケーションを積極的に取る、非常に活気がある現場でした。カメラマンが韓国の方で、ニュージーランド撮影では現地のスタッフも多かった。日本語が通じないからこそ、よりお互いへの理解を深めるために自然と努力したことも、良い雰囲気につながったと思います。

『楓』は別れの先にある未来を描く映画

――製作を進める中で、井手さんの予想を上回るようなシーンは生まれましたか?

井手:ニュージーランドでの撮影では、予想できないようなことが多く起こりました。テカポ湖は天候が変わりやすく、当初予定していた撮影日の天気が悪くなりそうだったこともあり、俳優の皆さんが到着した日に急遽、夕景のシーンを撮影したんです。その光景は、さまざまな色が重なりあい、柔らかく深くて本当に美しかったです。現地の羊たちにも衝撃を受けましたね。テクテクと羊が横切るシーンを想像していたのですが、実際は、牧羊犬が先導する羊の集団がぐるぐると回りながら前進して、とても印象的なカットが撮れました。

──今回の製作現場ではSANDISK Extreme PRO® ポータブルSSDなどの多様なメディアを導入されています。どのような場面で活用されたのでしょうか?

井手:映画の製作現場では、本編の映像や音声だけでなく、メイキング、スチール写真など、さまざまな素材を扱います。そこで今回、Sandiskさんの「SANDISK Extreme® ポータブルSSD」や「SANDISK Extreme PRO® ポータブルSSD」を多くの場面で使用しました。メイキングの動画、スチールの画像の撮影においても日々、相当なデータ量を扱います。連日の撮影の中で、バックアップ作業も必要です。SSDはコンパクトで、データを安心して保存・持ち運びができますし、バックアップ作業もスピーディーでした。実際に、以前から現場で使っている方もおり、利便性や安全性に対する信頼を感じましたね。

映画『楓』メイキング映像の撮影中。SANDISK Extreme PRO® ポータブルSSD(写真中央)
映画『楓』メイキング映像の撮影中。SANDISK Extreme PRO® ポータブルSSD(写真中央)

──映画製作におけるデジタル技術の進化は、現場にどのような影響を与えていると感じますか?

井手:映画製作に関わるようになって15年ほどになりますが、この期間のデジタル技術の進化は、本当に大きかったです。まず、記録媒体が小さく軽くなったことは、製作現場の大きなインパクトでした。私たちは海や山などのさまざまな場所で撮影しますが、すべての機材を運んでいけるわけではありません。コンパクトなSSDで大量のデータを扱えるようになったことで、体力面でも利便性の面でも非常に助かっています。

 また、昔はデータのバックアップやチェックに膨大な時間がかかり、朝から晩まで作業して、夜中にホテルで2、3時間データを確認してから寝て、翌日また出発……という日々が続くこともありました。SSDを使うことでこうした作業も効率化され、製作現場は大きく変わりましたね。

――ちなみに井手さんご自身の人生で、「これは残しておきたい」という大切なデータはありますか?

井手:父を亡くした時に、子どもの頃の父との写真は多く残っているのに、大人になってからの父との写真があまりなく、もっと一緒に写真を撮って残しておけばよかったと後悔しました。本当の記憶は心の中に必ず残っていると思うのですが、私たちは日々膨大な情報の中で生きているので、時間が経つと記憶が薄れてしまうこともあります。そんなときに写真やデータが、記憶をたぐる手がかりになります。記録が、思い出を呼び覚ますものとして、人生の中でとても大切な役割を果たしてくれると思いますね。

──最後に改めて、映画『楓』の魅力を教えてください。

井手:私はこの映画を、別れを描きながらも、その先にある「それでも生きていく」という未来を感じさせる作品だととらえています。だからこそ、この映画を通して「生きる」ことそのものを追いかけたいと思いました。観終わったあと、少しでも前に進みたいという気持ちになってもらえたら嬉しいです。スピッツの「楓」という楽曲と同じように、この映画もまた、誰かの人生にそっと寄り添う存在になれば、こんなに嬉しいことはありませんね。

Sandisk製品紹介

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容量:320GB / 640GB
転送速度:読み出し最大 1700MB/秒
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     (1400MB/秒の最低持続書き込み速度)
保証期間:無期限保証

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