微妙に変化する表情の違いがクセになる! ゆるかわな生き物たちの日常を描いたほっこり漫画【漫画家インタビュー】
公開日:2025/12/19

日常の出来事を猫のキャラクターで綴った漫画『ねことくろねこ』や、タコやイカ、ウーパールーパーなどが登場する『ゆるいすいぞくかん』。キャラクターたちの丸く可愛らしいフォルムやなんてことのない会話に、心がゆるんでほのぼのとした気持ちになれる。
キャラクターの表情には、作者ならではの細やかな工夫が詰まっている。一見同じ表情に見えても、よく見ると目線の動きや体、口元の角度で「じっと相手を観察している」「突然驚いて固まっている」などの違いがあり、細やかな変化を探すのも、楽しい作品だ。
X(旧Twitter)に投稿した漫画は、2.5万ほどの「いいね」を獲得することも。
作者である、漫画家でイラストレーターのかやぬゆみ(@kayanuyumi)さんに、創作のきっかけやこだわりについて聞いた。
読んでくれた人にほっこりとしてもらえたら
ーー本作を創作したきっかけや理由をお教えください。
『ねことくろねこ』も『ゆるいすいぞくかん』も、もともとはLINEスタンプや絵文字を作るときに生まれたキャラクターです。この子たちをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思い、SNSでイラストや漫画を描き始めました。
ーー描くうえでこだわっている点や、「ここを見てほしい」というポイントはどこですか?
一見動きがなく似たように見えるコマでも、表情を微妙に変えています。そうした些細な部分にも注目して見ていただけたら嬉しいです。
ーー特に気に入っているエピソードや場面を教えてください。
『ゆるいすいぞくかん』第3話の、タコさん、イカさん、ウーパールーパーさんの出会いを描いたお話です。
普段は1ページ完結の漫画を描くことが多いのですが、この話は14ページとボリュームがあり、3匹の出会いから一緒に暮らすようになるまでをしっかり描けたことが嬉しかったです。

ーーゆるくて可愛いキャラクターをたくさん描かれていますが、設定などはどのように思いつくのでしょうか?
生活の中で出会った心惹かれるものを、自分なりにゆるく、丸く描いてみることでキャラクター化しています。
性格などの設定は最初から特に決めておらず、描いていくうちに自然とその子の性格が見えてくる感じです。
ーー作品の投稿やグッズの販売をされる中で、印象に残っていることや読者の声を教えてください。
SNSの投稿にいただくコメントで、キャラクターの表情だったり、私の些細なこだわりに気づいてくださる方がいると、「よく見てくださっているなぁ」と嬉しくなります。
ーー作品を通じて描きたいこと、伝えたいことはなんですか。
私の作品を見た方が、クスッとしたり、ほっこりした気持ちになってくれたりしたら嬉しいなぁと思いながら描いています。
ーー今後描いてみたいお話やテーマはありますか。
『ねことくろねこ』は単発のお話が多いので、2匹の出会いや過去を描く長編漫画をいつか描いてみたいです。
『ゆるいすいぞくかん』ではもっと色々な海や川の生き物たちを登場させていきたいです。ペンギン、カワウソ、カエル、セイウチなど、描きたい子がまだまだたくさんいます!
ーー今後の展望や目標をお教えください。
各キャラクターのグッズをもっと色々作っていきたいですし、いずれはイラストや漫画を1冊にまとめた本を出すことが目標です。
ーー作品を楽しみにしている読者の方々へメッセージをお願いします。
いつも作品を見てくださりありがとうございます。これからもSNSでイラストや漫画を投稿し、楽しく使っていただけるようなスタンプやグッズも制作していきますので、引き続き見守っていただけたら嬉しいです。
取材・文=ネゴト / fumi
