猫を飼う独身の姉vs.結婚する気配のない姉を心配する妹…大切な存在は人それぞれ。人間に限らなくてもいい【著者インタビュー】
公開日:2026/1/13

社交的なキッチン担当・木暮千景(こぐれちかげ)と、人見知りな接客担当・照巳(てるみ)。正反対な姉弟が営む喫茶店「こかげ」は、大切な誰かを喪った人が行き着く、ちょっと不思議なお店だった。そこにやってきたのは夫を喪った妻、愛猫を亡くした女性……。彼女たちが抱えた喪失感を、ふたりは「弔いごはん」で晴らしていく。
誰かを喪うことと食事をテーマにした漫画『木暮姉弟のとむらい喫茶』(うおやま/新潮社)。著者であるうおやまさんはどんな思いを抱え、作品を紡いでいったのか? 作品制作の裏話を聞いた。
――第3話は猫を亡くした女性のお話です。このお話を考え付いた背景を教えてください。
うおやまさん(以下、うおやま):これは実体験です。実際に自分が長年飼っていた猫を亡くした経験があるので、その喪失体験をもとにして描きました。
――また第3話には39歳で結婚する様子のない姉と、その姉を心配する妹も登場します。こちらはどんなお話を描きたいと思って登場したキャラクターでしょうか?
うおやま:姉に関しては「大切な存在は人それぞれで、人間に限らなくてもいい」ということを描きたかったキャラクターですね。妹はそれに対して「世間の目」を代弁したキャラクターになっています。
取材・文=原智香
