井口裕香エッセイ連載「ヒップ・ステップ・ジャンプ!」/エピソード3:ジム選び・事務所選び

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公開日:2025/12/22

 こんにちは! 今回は私がどっぷりハマっているジムのお話をしたいと思います。食事がインナー(内側)だとしたら、トレーニングはアウター(外側)。このふたつが合わさった瞬間、私の体作りのスイッチが完全にONになりました。

 最初に通い始めたのは、Instagramで見つけたNAVYYのHironaoさんでした(芸能人の方が通ってるのを知って行ってみました)。Hironaoさんが経営してるパーソナルジムは全身をくまなく見てもらうようなスタイルで、フォームから身体の使い方まで本当に丁寧に教えてくれる場所。私ひとりじゃ絶対できない負荷をかけてくれるので、毎回「ひぃ〜!」って言いながらも、終わるとスッキリ。ジムって行くまでが勝負なんですけど、パーソナルジムは約束している相手がいるというのが大きくて、サボらずに頑張れちゃうんですよね。

 そしてもうひとつ通っているのは、いわゆるお尻特化ジム。担当の「なりさん」は、お尻のプロ。お尻の神様! いろんな身体を見てきた方で、私の“理想のお尻”を共有しながら、とにかくお尻の形・高さ・ラインを一緒に作っていきました。

 私がお尻のトレーニングにハマった大きな理由のひとつが、後ろ姿なんです。声優の仕事って、アフレコ現場で人の後ろ姿を見ることが多いんですよね。私、ずっと思っていたんです。「後ろ姿って、その人の生き方が出るなぁ……」って。年齢も、姿勢も、疲れ具合も、油断も全部出ちゃう。それが自分の中で印象に残っていて、「あ、ここを磨きたい!」と感じたのがお尻にハマったきっかけでした。

 そこから、私のお尻研究が始まったんですけど、憧れているのはラテン系の女性みたいな健康的でタイトなお尻。太陽の光を浴びて、キュッと締まっていて、ヘルシーでかっこいい。可憐さよりも、生命力みたいなものに惹かれるんだと思います。写真集のために鍛えているうちに「もっと育てたい!」と欲も出てしまって(笑)、そこから完全にお尻沼に落ちました。

 ジムを選ぶうえで、私がいちばん大事にしているのは「自分の理想の体型をしている人が通っているかどうか」。SNSって情報が溢れすぎていて、どのトレーナーさんも教え方が上手そうに見えるんです。だから、見るべきはトレーナーさんではなく、そのジムに通って結果を出している人。これは本当に真理です。

 誰が通っているのか、誰の身体がそこで作られているのか。それが、ジム選びのいちばんの基準です。

 実はこの考え方、声優の“事務所選び”にもすごく似ているんです。私は大沢事務所に所属していますが、きっかけは、憧れの川澄綾子さんがいたから。「こんな素敵な人がいる事務所で私も頑張りたい!」って思ったんです。

 実際所属してみて感じるのは、本当に穏やかで温かい事務所だなぁと。マネージャーちゃんにも恵まれて、彼女は私が挑戦したいことをちゃんと受け止めて、守りつつ背中も押してくれる存在です。これからもお世話になります!

 というわけで、「身体も仕事も、人と環境で大きく変わる」というのが私の結論です。だから私にとってジム選びは、自分の人生の舵取りみたいなものなんだと思います。

 これからも、自分の理想に向かって、もっともっと楽しく鍛えていくぞ!!

<第4回に続く>

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