ママ友にジェネレーションギャップを感じる! 年齢が離れたママ友と話が合わない時には…【著者インタビュー】
公開日:2025/12/31

病院のベッドに横たわった双子の妹の変わり果てた姿――。漫画家・横山了一さんによる『ボスママに徹底的に復讐する話』(KADOKAWA)では、ママ友グループからいじめを受けたママの双子の姉が妹に成り代わり、ボスママへの復讐を企てます。
“族の抗争”を取り入れた力任せな展開、そして友情・努力による勝利にスカッとしつつ、ドキッとさせられるのはママ友グループによるリアルな嫌がらせ。じつは、実際に存在したというママ友グループがモデルになっているそうです。横山さんが伝え聞いた陰湿ないじめの実態とは? 本稿では、本作の制作裏話をはじめ、ママ友付き合いの難しさや、横山さんが経験したパパ友経験談などについてインタビュー。妻で漫画家の加藤マユミさんも時々登場!
――本作に登場するママ友グループの人たちにもモデルはいたんですか?
横山了一さん(以下、横山):それっぽいモデルはなんとなくいます。年齢もいろいろです。ママさん同士で年齢が離れているのもリアルかなと思って、子どもが4人いるノバラは少し年上の設定にしたりしました。
――ママ友付き合いでも、相手の年齢までは、はっきりわからないですからね。
横山:うちの妻も、幼稚園の時のママ友さんが10歳くらい若い人でした。三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEが好きな人で、こっちがオザケン(小沢健二)の話をしても通じないので、ジェネレーションギャップを感じたらしいです。
――世代が違って話が合わない時、慌てて他の話題を探すのですが…。
加藤マユミさん:私はあえて、そのギャップを楽しんでしまいます。上世代と下世代に分かれて「あれは知ってる?」「これは知ってる?」とクイズにしてしまったりして。
――そういう話の繋げ方もありますね! 漫画に出てくるママ友グループの中だと、ノバラが強烈なキャラクターでした。
横山:いじめを積極的に行っていたノバラが主人公のリゼの味方になったところは反響がありました。ただ、ノバラはツバキの言いなりになっていじめをするようなロクでもない人間ですよね。でも、ノバラの子どもがいなくなってしまう場面では、人間らしい一面が出せたかなと思います。子どもがいなくなったりしたら、どんな人でも焦ると思うので…。
――表情が豊かで、楽しんで描かれているような印象がありました。
横山:媚びへつらっている顔とか、憎たらしい顔とか、顔の変化をつけやすいので、ああいう感じのキャラクターは描いていても楽しいですね。ゲームが下手な設定ですけど、実際ああいうママさんはゲームがうまい人が多い気がします。子どものブームに乗って、自分もグッズ集めなどに熱をあげるタイプかなと。
取材・文=吉田あき
