お父さんが歌うと穢れるからやめて! 父が娘の好きなアーティストの曲を歌うと? それでもやっぱり家族は楽しい【著者インタビュー】
公開日:2026/1/4

病院のベッドに横たわった双子の妹の変わり果てた姿――。漫画家・横山了一さんによる『ボスママに徹底的に復讐する話』(KADOKAWA)では、ママ友グループからいじめを受けたママの双子の姉が妹に成り代わり、ボスママへの復讐を企てます。
“族の抗争”を取り入れた力任せな展開、そして友情・努力による勝利にスカッとしつつ、ドキッとさせられるのはママ友グループによるリアルな嫌がらせ。じつは、実際に存在したというママ友グループがモデルになっているそうです。横山さんが伝え聞いた陰湿ないじめの実態とは? 本稿では、本作の制作裏話をはじめ、ママ友付き合いの難しさや、横山さんが経験したパパ友経験談などについてインタビュー。妻で漫画家の加藤マユミさんも時々登場!
――ご家族のことを描いたエッセイ漫画も配信されていますが、お子さんも読んでくれていますか?
横山了一さん(以下、横山):息子なんかは、自分が描かれたコミックスを読んで笑ってます。最近は中学校に上がった娘が「なんでこれ描くの?」と言うので、あまり描かないようにしていますが。息子はオールOKです。
――ご両親が有名な漫画家さんで、お子さんは嬉しいんじゃないかと想像しているのですが。
横山:漫画家だから嬉しいというのはないようですが、ネットのおかげで夫婦の知名度が上がったので「いいないいな」みたいなことは言います。息子はオンラインゲームの実況動画をYouTubeで流していたりするので「俺ももっと知られたい」と。ただ、宣伝してほしいとは絶対言わないです。むしろ、親の力を借りず、自分だけの力で何かを成し遂げたいと思っているようです、息子は。
――頼もしいですね。お子さんが大きくなると、どんな楽しさが出てきましたか?
横山:娘は、小学6年生くらいになった頃から音楽の趣味が定まってきたので、お互いにいいと思っている曲を教えたり、教えられたりして、同じレベルで趣味の話ができるようになったことが楽しいですね。漫画の話をしていても、読解力がすごくついてきているので、対等に話せる感じ。人間ってこんなふうに育つんだなぁって、面白みがあります。
――その反面、成長したからこそ大変なこともあると思うのですが。
横山:僕は、米津玄師さんがすごく好きで。でも、家で歌っていると娘に嫌がられます。「玄師が穢れるから歌わないで!」と言われて。それくらいいいだろうと思いますけど…。そういえば、僕も中学生の頃に音楽番組を見ていて、親父が歌い出したら「うるせえな」と思っていたんで、負の連鎖が続いているようです(笑)。
――そんなところも似るんですね(笑)。では最後に本書の見どころをあらためて教えてください。
横山:ママ友関係で思うところがある方は、何かしら楽しんでいただけると思うので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。パパも「こういうこともあるんだな」と何か得るものがあるかもしれません。結婚してない方も、純粋に娯楽として楽しんでいただければと思います。
取材・文=吉田あき
