家族の一員になりきろうとする弟の彼女。両親は寛容だけどそれってどうなの?【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2026/1/25

「155センチ! でっか~! みゆ149センチじゃけえ憧れる~!」

 幼さアピールに余念がない女性の、痛すぎる行動を描いた『ちっちゃくてかわいいワタシ 痛すぎる勘違い女の正体』(ぱん田ぱん太/KADOKAWA)。

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 主人公・きよかが弟の彼女・みゆと出会い、物語は始まる。

 みゆは大学1年生だが、小学生かのような振る舞いをする女の子だった。きよかの夫の膝に座ったり、「身長が低いから吊り革を掴めない」「童顔で小学生に間違われる」と言ったり、やたらと自分の“子供っぽさ”を強調してくる。

 彼氏や同級生たちとはうまくやっていたみゆだったが、その仮面は次第に剥がれはじめ…。

 なぜみゆはこんなにも「幼さ」にこだわり、周囲にアピールするのか。その背景には、彼女の生まれた家庭環境の影響があった。

 強烈なぶりっ子キャラはどうやって生まれたのか。ウザいエピソードの参考にしたのは? そんな制作裏話や読者へ届けたい思いなど、著者のぱん田ぱん太さんに話を伺った。

――大学生なのに小学生のような行動を取る、ぶりっ子のみゆが彼氏の家庭に入り浸り、かわいがられようとしている点がとても印象的でした。このような行動は、みゆの不安定な心の状況を表しているようにも感じられます。これらのエピソードには心理学などを取り入れられたのでしょうか?

ぱん田ぱん太さん(以下、ぱん田):それが、当時はそういった勉強はまったくしていなかったんです。この作品のあと、漫画を描くために勉強したことで今は心理学の知識があるのですが…。

 子どもらしく振る舞ったり、他人の家庭で家族ごっこをしたり。今読み返すと、みゆの行動からは「安心感の欠如」「他者との健全な関係構築の困難さ」を感じられますね。

――彼氏の両親はみゆに対して寛容な姿勢です。そこが個人的にはとても意外でした。

ぱん田:私の中ではとくに違和感なく描きました。息子の彼女がもし懐いてきたら…と想像すると可愛いし、外食も「彼女がその場にいたら一緒に連れていくかな」くらいの自然な感覚でした。

――私は、彼女にまでお弁当を作ってあげるのは面倒だな……と思ってしまったのですが(笑)、ぱん田さんのお人柄が表れているんですね。

ぱん田:私自身の息子はまだ小さいのですが、可愛い彼女からせがまれたらお弁当は作りたいですね!

 本作のお母さんも「息子の彼女は敵!」という性格ではないので、自然に描けたのだと思います。

取材・文=原 智香

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