「心配しすぎ」子どもの異変を訴える母親に対し、冷たく言い放つ医師。現役小児科医が医療の現場を語る【小児科医インタビュー】

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公開日:2026/1/22

「子どもの具合が悪い」「いつもの風邪とは違う気がする」「病院に連れて行くべきか、それとも家で様子を見るべきか」子育てをしている中で、そう悩んだことがある人も多いだろう。

 しかし、もし少しでも「おかしい」と感じたならば迷わず病院に行った方がいい。子どもを一番近くで見守る保護者としての“勘”を信じてほしい。そう実感させられるのが『母の勘を信じて 次男が入院するまでの記録』(みほはは:著、Dr.しば:監修/KADOKAWA)だ。

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「息子の様子がいつもと違う気がする…」喘息の治療中の息子の咳に違和感を覚えた母親。病院を受診するも、小児科の医師から「心配しすぎ」と軽くあしらわれてしまう。

 だが息子の体調はどんどん悪くなっていき、ついには緊急入院をする事態になり……。

 子どもに“もしも”のことがあった時、どうしたら保護者として子どもを守れるのか。『母の勘を信じて 次男が入院するまでの記録』の物語に基づき、本作の監修も務めた小児科医のDr.しばさんに小児科医視点でお話を伺った。

※『母の勘を信じて 次男が入院するまでの記録』のエピソードをもとにインタビューを行っています。病気の進行や症状は個人差がありますので、詳細は医療機関などにご確認ください。

――本作では、体調の悪化に苦しむ息子と、その様子を「普段の風邪とは違う」と感じている母親、そんな母親に「心配しすぎ」と冷たく言い放つ小児科医の姿が描かれています。監修医としてこの作品をご覧になった時、どのような印象を持たれましたか。

Dr.しばさん(以下、しば):保護者とのすれ違いや不誠実な医師の描写は胸が痛む一方で、「現場では起こり得ること」とも感じました。

 ただ、多くの小児科医は親御さんと同じ方向を向いてお子さんを守ろうとしています。この作品が、医師側にとっても“傲慢さへの警鐘”となり、より丁寧な診療を目指すきっかけになればと願っています。

――ご自身の専門領域が描かれているからこそ、読んでいて胸が痛む部分もあったかと思います。そうした中で、どのような思いをもって作品の監修に携わられたのでしょうか。

しば:親御さんの小さな気付きが子どもの命を救うケースを、もっと知ってほしいと思いながら携わりました。

 本作では、母親が「いつもと違う」「絶対におかしい」と感じながらも、受診先で取り合ってもらえない様子が描かれています。不安を抱えたまま、子どもの病状が進んでいく場面は非常につらく、同時に子どもとその親御さんに“こんな思いをさせてはいけない ”と強く思いました。

取材・文=アサトーミナミ

Dr.しば
小児科専門医。小児科医として10年以上の実績を持つ。小さなお子さんのいるご家庭向けのお役立ち情報をSNSで発信中。(https://x.com/Shiba_kids

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