子どもの風邪で病院を受診するタイミングは? 母親の“勘”を尊重すべき理由【小児科医インタビュー】

マンガ

公開日:2026/1/23

「子どもの具合が悪い」「いつもの風邪とは違う気がする」「病院に連れて行くべきか、それとも家で様子を見るべきか」子育てをしている中で、そう悩んだことがある人も多いだろう。

 しかし、もし少しでも「おかしい」と感じたならば迷わず病院に行った方がいい。子どもを一番近くで見守る保護者としての“勘”を信じてほしい。そう実感させられるのが『母の勘を信じて 次男が入院するまでの記録』(みほはは:著、Dr.しば:監修/KADOKAWA)だ。

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「息子の様子がいつもと違う気がする…」喘息の治療中の息子の咳に違和感を覚えた母親。病院を受診するも、小児科の医師から「心配しすぎ」と軽くあしらわれてしまう。

 だが息子の体調はどんどん悪くなっていき、ついには緊急入院をする事態になり……。

 子どもに“もしも”のことがあった時、どうしたら保護者として子どもを守れるのか。『母の勘を信じて 次男が入院するまでの記録』の物語に基づき、本作の監修も務めた小児科医のDr.しばさんに小児科医視点でお話を伺った。

※『母の勘を信じて 次男が入院するまでの記録』のエピソードをもとにインタビューを行っています。病気の進行や症状は個人差がありますので、詳細は医療機関などにご確認ください。

――本作のタイトルにもなっている「母の勘」についてお聞かせください。保護者だけが気づく子どもの細かな変化や「なんとなくいつもと違う」という直感を、医師としてどのように受け止めていらっしゃいますか。

Dr.しばさん(以下、しば):「母の勘」というと非科学的に聞こえますが、それは実際に日々お子さんを見ているからこそ気づける“経験に基づく観察力”だと考えています。

 医学的にも、初期の微細な変化は家族が最も早く察知します。私たち小児科医は、その直感を診断の大事な入口として尊重しています。違和感を覚えたら遠慮なく相談してほしい。それが子どもを守る最も強い力になると考えています。

――本作の息子さんは、病状がどんどん悪化し最終的には入院する事態になってしまいます。子どもの病気が重症化することを防ぐために、保護者は何をどう判断するとよいのでしょうか。

しば:日頃からお子さんの“いつもの元気さ”を把握しておくことが大切です。
 食欲・遊び方・眠り方の変化は病気の初期サインになります。少し変だと感じたら早めに休ませ、水分を摂り、無理をさせないこと。受診するか迷った時は「相談だけ」でも構いません。早めの相談が重症化を防ぎます。

――一方で、子どもは病院へ行くことを嫌がりがちです。そんなお子さんへのいい対処方法はありますか。

しば:病院を“怖い場所”にしないことが大切です。お気に入りのおもちゃを持っていく、待ち時間に絵本を読むなど安心できる工夫が効果的。

 診察後に小さなごほうびを用意するのも良い方法です。「頑張ったね」と必ず褒めてあげることで次回がラクになることもあります。

取材・文=アサトーミナミ

Dr.しば
小児科専門医。小児科医として10年以上の実績を持つ。小さなお子さんのいるご家庭向けのお役立ち情報をSNSで発信中。(https://x.com/Shiba_kids

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