医師は「心配しすぎ」と言うけれど。どうしたら、病院で子どもの様子をうまく伝えられるの?【小児科医インタビュー】
公開日:2026/1/25

「子どもの具合が悪い」「いつもの風邪とは違う気がする」「病院に連れて行くべきか、それとも家で様子を見るべきか」子育てをしている中で、そう悩んだことがある人も多いだろう。
しかし、もし少しでも「おかしい」と感じたならば迷わず病院に行った方がいい。子どもを一番近くで見守る保護者としての“勘”を信じてほしい。そう実感させられるのが『母の勘を信じて 次男が入院するまでの記録』(みほはは:著、Dr.しば:監修/KADOKAWA)だ。
「息子の様子がいつもと違う気がする…」喘息の治療中の息子の咳に違和感を覚えた母親。病院を受診するも、小児科の医師から「心配しすぎ」と軽くあしらわれてしまう。
だが息子の体調はどんどん悪くなっていき、ついには緊急入院をする事態になり……。
子どもに“もしも”のことがあった時、どうしたら保護者として子どもを守れるのか。『母の勘を信じて 次男が入院するまでの記録』の物語に基づき、本作の監修も務めた小児科医のDr.しばさんに小児科医視点でお話を伺った。
※『母の勘を信じて 次男が入院するまでの記録』のエピソードをもとにインタビューを行っています。病気の進行や症状は個人差がありますので、詳細は医療機関などにご確認ください。
――本作では、母親が咳に苦しむ息子のために何度も病院を受診しますが、医師から「大げさ」「心配しすぎ」と言われてしまう場面があります。
子どもの症状を医師に軽く捉えられてしまった時、「もう一度診察してみよう」と思ってもらえるような伝え方はありますか。
Dr.しばさん(以下、しば):「普段は〇〇だけど、今日は△△で心配です」と“比較”を使うと伝わりやすくなります。
お子さんの変化を一番近くで見ているのは保護者です。「医師が症状を軽くみている」と感じた時でも、自信を持って「もう一度診てください」と言って大丈夫です。
――病院を受診する際に、保護者から病状をうまく伝えるコツをぜひ教えていただきたいです。
しば:「いつから」「どのくらい」「どんな変化があったか」を時系列で伝えると診察がとてもスムーズです。
スマホで動画を撮って見せるのも非常に有効です。完璧に話そうとせず、気づいたことをメモにして持参するだけで十分伝わります。
さらに、抽象的な言葉だけでなく、具体的な行動を添えると伝わりやすくなります。「普段は走り回るのに今日は座ったまま」「好きなご飯を残した」など。これらも動画や写真があるとさらに正確に伝わるでしょう。
取材・文=アサトーミナミ

Dr.しば
小児科専門医。小児科医として10年以上の実績を持つ。小さなお子さんのいるご家庭向けのお役立ち情報をSNSで発信中。(https://x.com/Shiba_kids)
