「具合が悪い」と「眠いだけ」はどう見分ける? 子どもの様子がいつもと違うと感じた時に保護者がすべきこと【小児科医インタビュー】
公開日:2026/1/30

「子どもの具合が悪い」「いつもの風邪とは違う気がする」「病院に連れて行くべきか、それとも家で様子を見るべきか」子育てをしている中で、そう悩んだことがある人も多いだろう。
しかし、もし少しでも「おかしい」と感じたならば迷わず病院に行った方がいい。子どもを一番近くで見守る保護者としての“勘”を信じてほしい。そう実感させられるのが『母の勘を信じて 次男が入院するまでの記録』(みほはは:著、Dr.しば:監修/KADOKAWA)だ。
「息子の様子がいつもと違う気がする…」喘息の治療中の息子の咳に違和感を覚えた母親。病院を受診するも、小児科の医師から「心配しすぎ」と軽くあしらわれてしまう。
だが息子の体調はどんどん悪くなっていき、ついには緊急入院をする事態になり……。
子どもに“もしも”のことがあった時、どうしたら保護者として子どもを守れるのか。『母の勘を信じて 次男が入院するまでの記録』の物語に基づき、本作の監修も務めた小児科医のDr.しばさんに小児科医視点でお話を伺った。
※『母の勘を信じて 次男が入院するまでの記録』のエピソードをもとにインタビューを行っています。病気の進行や症状は個人差がありますので、詳細は医療機関などにご確認ください。
――ただ一点を見つめて動かず、呼びかけにも反応が乏しいなど、本作は子どもの体調悪化の描写もリアルでした。「具合が悪い」と「眠いだけ」は、どう見分けるといいですか。
Dr.しばさん(以下、しば):眠いだけなら呼びかければ反応し、抱っこすれば安心して眠ることが多いです。具合が悪い場合は表情が乏しい、呼吸が速い、体が熱い(冷たい)などの変化が伴います。少しでも「いつもと違う」と感じたら受診で構いません。その感覚はとても大切です。
――子どもが体調不良となり、何度も小児科を受診するけれど体調は悪化する一方…。本作からは保護者の不安な気持ちが痛いほど伝わってきます。このような場合、思い切って救急外来へ行くべきでしょうか。
しば:「呼吸が苦しそう」「ぐったりしている」「水分が摂れない」「嘔吐が続く」などは救急へ。普段通りで軽い症状ならかかりつけ医で十分です。迷った時は救急相談窓口に電話するのも良いかと思います。
――ピンチのタイミングでかかりつけ医が休診している場面もあるあるだと思います。そのような事態に備えておくべきことは?
しば:夜間・休日の救急医療体制をあらかじめ調べておきましょう。
母子手帳、お薬手帳、保険証、普段の動画や記録などをまとめて“緊急セット”にしておくと安心です。いざという時に焦らず動けます。
取材・文=アサトーミナミ

Dr.しば
小児科専門医。小児科医として10年以上の実績を持つ。小さなお子さんのいるご家庭向けのお役立ち情報をSNSで発信中。(https://x.com/Shiba_kids)
