子どもが「習い事を辞めたい」って言ったらどうする? 賢いスケジュール管理方法とは? 専門家が習い事の選び方のコツと注意ポイントを解説【書評】
PR 公開日:2026/2/9

「◯◯くんって、なんの習い事してる?」ママ友同士でよく話題にのぼるのが習い事事情。我が家の小学生男児ふたりもいくつも習い事をしています。しかし「◯◯と◯◯、習わせるならどっちがいいのか?」「子どもが辞めたいと言ったらすぐに辞めさせていいのか?」など悩みが尽きないのもまた習い事。『子どもに習い事をさせたいと思ったら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社:編集、石田勝紀:監修/主婦の友社)はタイトル通りそんな習い事に関する悩みを一挙解決する一冊です。
習い事に必要なのは、子どものモチベーション

まず「習い事とは、普段家ではできない体験をするもの、子どもの得意を伸ばすもの」という本書。保護者が苦手を克服させたいという気持ちで習い事を決めてしまうと、子どもにストレスがかかる可能性があると伝えています。「ただでさえ毎日学校に行き、学ぶこともたくさんあって、子どもだって大変なのです」という言葉に親としてハッとしました。
また、我が家の次男は習い事に対するやる気がほぼゼロ。本人が「やりたい」と言って始めた習い事もすぐに辞めたがるのですが「親として、そんなに簡単に辞めていいと言っていいのか?」と悩んでいました。本書によると、まずは3回通ってみて、それでも子どもに継続の意思がなければ辞めてもいいとのこと。むしろ子どもが素直な気持ちを親に伝えられるように、普段から本音で話せる雰囲気を作ることが大切、とありました。確かに自分自身を振り返ってみても、イヤイヤ通っていた習い事は大人になっても結局身についていないもの。限られた時間とお金をマイナスなものに使っても意味がないのだなと感じました。

89種類の中から子どものやる気を引き出す習い事が見つかる
では、自分の子どもが“やりたい”と感じる習い事はなんなのか? フローチャートを使って「自分の子どもにはどんな習い事がいいか?」を考えることができます。本書では、「チーム系スポーツ」「知識を広げる系」「音楽・芸術系」など13の習い事の種類を紹介。

それぞれの習い事にどんな魅力があるか、どんな力が身につくかを保護者の言葉、運営会社(ECC、YAMAHAなど)へのインタビューなどで紹介しています。

たとえば「図工・家庭科系」の場合、手芸、クッキング、絵画・造形など具体的な習い事に対し、月謝、必要な道具、身につく力……とそれぞれの詳細がまとめられていて、比較しやすい!

マジック、スピーチ・プレゼンなど「その習い事あるんだ!」というものからスラックラインという親が全く知らなかったものの習い事まで、掲載数はなんと89種類!
「体験格差」という言葉が生まれている昨今、親が思いつく範囲のことしか子どもには体験させてあげられないんだな……ということが気になっていたのですが、この本はその問題も解消してくれそうです。
ちなみにやる気ゼロだと思っていた次男ですが、本書を見せたら「ドッヂボールやりたい! どこで習えるの?」とかなり前のめり。思えばこれまでは兄がやっているのを見て「やりたい」と言っていたので、そこまでのモチベーションがなかったのかも。普段から家でゴロゴロしているのが一番というタイプでもあり、「次男がこんなに自発的にやりたいということがあるなんて……」とちょっと感動しました。
スケジュール、費用、コーチ…保護者の悩みも解決
本書は保護者の質問に答えるQ&Aコーナーもあり、「時間・スケジュールに関する悩み」「指導者・教室に関する悩み」など3つのテーマ別に40件以上の質問に答えています。我が家の長男はなんでもやりたい&続けたいタイプで、放課後はパンク状態。このまま全部続けていいのか悩んでいたのですが、そのような悩みに本書は、スケジュール表を作って「見える化」することをおすすめしています。我が家も実際にスケジュールを作ってみたところ、家でやる「おさらい」や「練習」など見落としがちな時間も含めて考えることができました。

習い事の数自体よりも、親子ともに納得できるかが大事、との指摘には深く頷いてしまいました。学習塾など自宅学習が必要な習い事の課題の見える化、子どもが自発的に取り組むためのルーティン化にも役立ちそうです。
保護者の悩みに答えつつ、子どもの前向きな気持ちを引き出すヒント満載の本書。親子ともに楽しい習い事ライフを送る手助けをしてくれるはずです。
文=原智香
