人に合わせるタイプは要注意? 相手の罪悪感を利用する「受動的攻撃」をしてしまいがちな人の特徴とは【著者インタビュー】

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公開日:2026/2/15

 「自分の意見を主張せず、争いごとが嫌いでニコニコしている」そんな“いい人”のアヤ。優しく気遣いのできる彼女は職場の愛されキャラだ。しかし彼女は無言で相手の罪悪感を刺激する「被害者姫」だった――。あらゆる手段を使って自分を被害者側に見せ、周囲の同情を集めて相手を加害者に仕立て上げる。一番かわいそうな立場を死守しようとするアヤに待っている結末は……?

 攻撃的な言葉を発さずに、相手を追い詰めていく“受動的攻撃”をテーマに描かれた『被害者姫 彼女は受動的攻撃をしている』(水谷緑/竹書房)。昨年放送されたドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」の原作者であり、本書の著者でもある水谷緑さんに、本書を描いたきっかけやアヤが取る受動的攻撃について話を伺った。

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――主人公のアヤはあらゆるシーンで自分が被害者の立場になるように振る舞い、まさに“被害者姫”という称号がぴったりの人物です。受動的攻撃をしてしまいがちな人というのはどんな人でしょうか?

水谷緑さん(以下、水谷):人に合わせるタイプじゃないでしょうか。例えばみんなで集まった場で食べたいものを言わず、自分の心に溜めてしまう。そうすると「自分はみんなに合わせてあげている」と本当は思っているから、自分が不機嫌な態度を取ったりして相手がおろおろしているのを見ると「当然だ」と思うようになってしまうという。

――本書は公認心理師の石上友梨さんが監修として関わっていらっしゃいます。どんなやりとりをしましたか?

水谷:「受動的攻撃をする人はこういう時どうするのか」を具体的に教えていただいたりしました。例えば同僚とご飯を食べに行った時や上司に言いたいことが言えない時など、エピソードになりそうなシチュエーションを思いついた時に「こういう時、受動的攻撃をする場合はどんなことをしますか?」といったことを伺いました。

――ではエピソードのディテールは石上さんと話し合う中で生まれたものも多いのでしょうか?

水谷:そうですね。例えばこれはエピソードにはないのですが、「本当はラーメン屋に行きたくないけど相手に合わせて行ったとして、どういう態度を取りますか」と聞いて、「ラーメンは一緒に食べるけど、お店を出た後に『胃がもたれたな』と言ったりすると思いますね」と教えてもらったり。そのお返事を参考にお話をまとめていきました。

取材・文=原智香

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