1日2本バナナの効果とは? バナナ腸活に適した「ファイバーバナナ」の見分け方/腸を整えたければバナナを食べたほうがいいこれだけの理由
公開日:2022/10/26
バナナの3変化! 腸活なら、グリーンチップの「ファイバーバナナ」
連載第1回目でもクイズに出しましたが、「バナナ腸活」で最も適しているのが、バナナ業界で「グリーンチップ」と呼ばれる、茎の部分に緑色が残っているバナナです。
岐阜大学応用生物科学部食成分機能化学研究室が行った実験によると、バナナが成熟していくにつれて、レジスタントスターチの含有量が減少したという結果が出ています。全体が青めのバナナのほうが、レジスタントスターチは豊富ですが、おいしさと手に入りやすさを考えれば、グリーンチップのバナナがベストです。
私は、このグリーンチップのバナナを、食物繊維とハイパー食物繊維「レジスタントスターチ」を毎日摂取するのに適した、「ファイバー(食物繊維)バナナ」と名付けました。茎まで黄色くなったからといって、腸活効果がなくなるわけではないですが、グリーンチップのバナナを見かけたら腸活のチャンス! ぜひ購入しましょう。
腸活にいいのはこのバナナ!!
グリーンチップのバナナ、黄色バナナ、茶色バナナ、どの色のバナナにも共通していえるのはこの3つ!
消化促進効果
バナナに含まれている消化酵素のアミラーゼは消化を促進します。
代謝促進効果
バナナに豊富に含まれているカリウムは、高血圧の原因となるナトリウムや老廃物を尿と一緒に体外に排出します。
不眠解消
バナナに含まれるトリプトファンが生成するセロトニンには、リラックス効果や不眠解消効果が。
No.1 グリーンチップのファイバーバナナ=レジスタントスターチが多い
整腸効果

バナナは緑色の状態で収穫され日本に輸入されます。店頭に並びはじめたばかりは、まだ上下の先端部分に青み(緑色)が見られる状態です。硬めで甘味は少ないものの、分解・糖化される前の難消化性でんぷん=レジスタントスターチが3つの中で多く含まれているため、整腸効果が特に期待できます。
No.2 黄色バナナ=よくみるおなじみのタイプ
美肌効果 脂肪燃焼効果

十分な甘味があってバナナらしい濃厚な味わいが楽しめます。肌荒れや皮膚の炎症を予防するビタミンB群(ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6)が多く含まれるため、美肌効果が期待できます。ビタミンB群や必須アミノ酸には、脂肪の燃焼を促進する働きがあるものもあります。
No.3 茶色バナナ=完熟
免疫活性効果 胃潰瘍抑制効果

茶色いシュガースポットが全体に現れた完熟の状態。柔らかい触感で深い甘味とコクがあります。「リン脂質」(卵黄、大豆、穀類などに含まれる)が含まれていて、免疫効果や胃潰瘍抑制の効果も期待できます。老化防止効果が期待できるポリフェノールが、3つのバナナの中で一番豊富です。
<第6回に続く>