動物好きな子におすすめ絵本(2024年4月 新刊&おすすめ絵本)

文芸・カルチャー

更新日:2024/4/16

ねこやウサギ、ぞうにカエル……彼らはおはなしの世界に誘ってくれる、子どもたちの大切なお友だちです。個性豊かな動物たちが繰り広げるおはなしは、共感もしやすく、想像の世界を豊かに広げてくれることでしょう。

カラフルでチャーミングなねこが勢ぞろいする『ねこひげ ぴぴん』や、数え歌とともに動物が登場する『ジョニーのかぞえうた』は、次々と現れる動物たちに目が釘づけ。『すごい!ミミックメーカー 生き物をヒントに 世界を変えた発明家たち』など、動物たちをめぐるノンフィクションや英語絵本も、絵本からのステップとして読みやすいはず。

ウサギとキツネ、カエルが登場する『はるのおくりもの』、ゾウとねずみの『きみとぼく』は、見た目もまったく違う動物たちがお互いを思いやる心を教えてくれます。自分の性格に似たねこに惹かれる『こっちにおいでよ、ちびトラ』、自分にしかできないことを探すねずみの旅『ぼくはここにいるよ!』では、自分に重ねて読むことができるかも。

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大好きな動物が登場するおはなしは、絶対に外さない絵本選びの鉄板です。さあ、たくさんの動物たちと、物語の世界へ参りましょう。

カラフルでチャーミングな22匹のねこに夢中! さんぽや昼寝にグルーミング、個性豊かな表情や仕草を愛でる『ねこひげ ぴぴん』

ねこひげ ぴぴん

絵:ミース・ファン・ハウト文:ほんま ちひろ

出版社からの内容紹介

22匹のねこちゃんがおどったり、さんぽにいったり、ゆめみたり。
オランダの人気絵本作家ミース・ファン・ハウトがクレヨンで描くカラフルな ねこたちの
動きや表情に思わず笑顔になります。
みんなでゴロニャーゴ! さあ、いっしょにあそぼーにゃ!
魚の絵で日常の気持ちや感情を表現した『どんなきもち?』に続く こころ絵本 第3弾!

ぞうのパオくんと、ねずみのチュータくん。見た目は全然違っても、なかよしのふたり。時にはすれ違うけれど……。『きみとぼく』

きみとぼく

作:谷口 智則

出版社からの内容紹介

大きいと小さい。重いと軽い…ぜんぜんちがう二人だったけど、なかよしのぞうとねずみ。
でも、ある日ねずみのぼくが、ずるいことをしてしまい…、ぞうはどこかへ行ってしまう……。
そのとき、ねずみがとった行動は?

『こっちにおいでよ、ちびトラ』。かんしゃく持ちの女の子が選んだのは、シャーッと爪を立てる子ねこ。心の距離が縮まっていく様子を描く

こっちにおいでよ、ちびトラ

作:キルステン・ハバード絵:スーザン・ギャル訳:長友 恵子

出版社からの内容紹介

こねこをもらいにいった
わたしがえらんだのは、
つめをだして、
シャーッとおこったこえをだす、
こねこ。

このこにきめたのは、
わたしとにてるっておもったから。

なかよくなれるかな……?

女の子が、自分の心を見つめながら、
こねことの距離を
すこしずつちぢめていく
ようすを描く、
心あたたまる絵本。

「雪が見たい」と願うカエルに寄り添うキツネとウサギ。ところが、冬になってカエルが動かなくなってしまい……。『はるのおくりもの』

はるのおくりもの

作:せいの のりこ

みどころ

「どこに いけば ゆきが あるの?」

雪を見たことのないカエルが、ウサギとキツネに問いかけます。ウサギとキツネは冬にならないと雪は降らないのだと言います。一度でいいから雪が見たいというカエルですが、冬は寒くて苦手なのです。

「じゃあ つぎの ふゆまで いっしょに まとうよ」

みんなで待てば大丈夫だと、3びきは毎日一緒に遊ぶようになりました。やがて秋になり嵐がやってくると、怖がるカエルにウサギとキツネはそっと寄りそい、なんとか願いをかなえてあげようとします。ところが、本格的に寒い冬がやってきた頃、とうとうカエルくんは動けなくなってしまい……。

一つ一つ丁寧に描かれた花や木を背景に描かれる、カエルとウサギとキツネの優しい物語。動かなくなってしまったカエルくんを悲しみ、土に埋め、お花をたむけるウサギとキツネ。そんな3びきに、驚きの贈りものを届けたのは春の風。

「ふあーー。よく ねたー!」

カエルくんが本物の雪を見られるまで、いつまでも3びき一緒に仲良く過ごしてね。

ホラーでユニークな回文絵本『つるわるつ』。つると変わるがわるワルツを躍るお客さん……一人ずつ消えて最後に残るのは? 

つるわるつ

作:林 木林絵:岡本 よしろう

出版社からの内容紹介

【あらすじ】
前からも後ろからも読める、ホラーでユニークな回文絵本が誕生!
つるが、舞踏会の招待状を書きました。さて、夜がきて……。
あやしげなトマトの城に招待されたお客さんたち。
みんな楽しそうにワルツを踊っているけれど、あれあれ? なにか変じゃない?
よく見たら、いろんな場面でうろついている赤い影。これは一体?
と思っていたら、驚愕のトマトが現れた! そして、だんだんと減っていくお客さん。
最後に残ったのはつるだけ。もしかして……!?

ぼんやりしたねずみが、自分にしかできないことを探すまで。自分という存在に胸を張って叫ぼう。『ぼくはここにいるよ!』

ぼくはここにいるよ!

作・絵:ふじかわたかこ

みどころ

自分のことをぼんやりしている、というねずみ。
なにをやるにも遅くて、やりたいこともよくわかりません。

ある日素敵な絵を見たら、絵が描きたい!と思ったので描いてみます。
でも自分よりも上手に絵を描く人がたくさんいることを知り、描くのをやめてしまいます。
つぎに素敵な物語を読んで、ぼくも書いてみよう!と思います。
でも素敵な物語ももうたくさんあると考えて、書くのをやめてしまうのです。

やることがなくなってしまったねずみは、自分の居場所を求めて旅に出ます。
そこでねずみが出会ったのは……?

なにかやり始めてみた時に、もっと上手な人がたくさんいるのを知って、やる気がなくなってしまう、
そんなねずみの気持ち、よく分かります。
でもそれでも旅に出て居場所を追い求めるねずみは、いつだって一生懸命。
それはねずみの目を見ていると伝わってくるのです。

「おーい ぼくはここにいるよ!」
自分の居場所はどこにあるのか。自分は自分しかいないという存在の大切さについて。
ふと立ち止まってしまった時にも、優しく背中を押してくれるような一冊です。

数が増えるたび部屋いっぱいになっていく動物たちを、数が減るだけ追い出していく。愉快な言葉遊びと数え歌『ジョニーのかぞえうた』

ジョニーのかぞえうた

作・絵:モーリス・センダック訳:じんぐう てるお

出版社からの内容紹介

のんびりとひとり暮らしをしていたジョニーのところへ、ネズミ、猫、犬、カメ、サル…と、
次々にお客がやってきます。 部屋がいっぱいになって困ったジョニーは、
こんどは数を逆さに数えます。ゆかいな数え唄絵本。

ウサギたちの愛の物語を、英日2ヶ国語でうっとりと読み聞き味わう。『英日CD付 英語絵本 しろいうさぎとくろいうさぎ The Rabbits’ Wedding』

英日CD付 英語絵本 しろいうさぎとくろいうさぎ The Rabbits’ Wedding

著・絵:ガース・ウィリアムズ訳:松岡 享子

出版社からの内容紹介

広い森の中なかよく暮らす2ひきのうさぎ。たのしく遊んでいるときでも、ときおりとても悲しそうな顔をして何か考え込むくろいうさぎ。くろいうさぎにはある想いがあったのです。愛する人とずっと一緒にいたいと願う、うさぎたちのやさしい愛のおはなし。

熊本地震で被害を受けた動植物園。復活までの道のりを、飼育員の目線で綴る。『あしたの動物園 熊本市動植物園のおはなし』

あしたの動物園 熊本市動植物園のおはなし

作:野坂 悦子絵:いたや さとし

出版社からの内容紹介

2016年4月、熊本をおそった大地震。動物園も大きな被害をうけ、休園となってしまいます。そのとき飼育員のセイさんの頭にうかんできたのは、ある光景でした……。動物園の復活までの日々をひとりの飼育員の目をとおして描きながら、いまある命、そして未来の命を守る大切さを伝えます。「未来への記憶」シリーズ第4弾。

「カワセミ」が新幹線に。生き物のまね「=ミミック」から新技術を開発した発明家を紹介。『すごい!ミミックメーカー 生き物をヒントに 世界を変えた発明家たち』

すごい!ミミックメーカー 生き物をヒントに 世界を変えた発明家たち

文:クリステン・ノードストロム絵:ポール・ボストン訳:今井 悟朗監修:竹内 薫

みどころ

壁や天井を、自由自在に歩けるアイテムがほしい? それ、じつはヤモリが使ってます。
勝手に水が溜まる水筒があったら便利? なんと、砂漠の虫が持ってます。
世界を変えるあんなアイデア、こんな思いつき。大自然のなかに実現のヒントが!?

ヤモリの手足を分析して発明されたのは、薄いシート。手のひらサイズで、オートバイを壁に吊るすことができるほど強くくっつきますが、めくりあげれば簡単にはがせるという、便利素材です。
空中の水分を体にまとい、それを水滴にして飲むナミブ砂漠の虫からは、とあるボトルが開発。なんと、置いておくだけで自然と水が溜まるのです。
動物や植物の身体の仕組みをヒントに、社会を変えるいろいろなものを作り出す発明家たち。そんな彼らを、人はミミックメーカーと呼ぶ!

科学と発見の目を育む一冊。米国科学振興協会2022年「AAAS/SubaruベストSTEM絵本賞」受賞の科学絵本です!
自然のなかにある仕組みを活かして、あたらしい技術や製品を作り出す『バイオミミクリー』。その分野で活躍する10人のミミックメーカーにスポットライトをあてて、彼らの発明と、その誕生を助けた生き物たちのおどろくべき秘密を紹介しています。

「すばらしい仕事というものは、すべて、ミミック(まね)に始まり、クリエイティブに終わる」とは、本書を監修した竹内薫さんが巻末に記した言葉です。
その言葉のとおり、本書に登場するミミックメーカーは、生物学者に微生物学者、グラフィックデザイナーにエンジニアと、その職業はさまざま。どんな分野においても、身近な不思議をとらえるミミックメーカーの好奇心は、世界を変える原動力になるのです。

バイオミミクリーってなに? ミミックメーカーになるには? 巻末のコラムでは、身近な世界から多くを学ぶための心構えとヒントがたくさん!
本書を読んだあとではきっと、世界がまだ見ぬアイデアと発見に満ちた場所に映るはず。

テーマ:動物園にいきたくなる絵本

【動画公開中】

文:栗田奈緒子 編集:木村春子