読み聞かせが盛り上がる おはなし絵本(2024年4月 新刊&おすすめ絵本)
更新日:2024/4/16

小学校に入学したあとも、意識して続けたいのが読み聞かせの時間。小学校によっては、保護者から読み手を募って絵本を読む時間を設けているところもあります。物語の内容を理解したり、登場人物に共感したり、読み聞かせで得られる効果は、学校での学習にも大いに役立つものばかり。高学年になって本離れが進んでしまったお子さまも、「読み聞かせなら絵本を楽しむことができる」と感じることが多いそうです。
もちろん、せっかく読むなら盛り上がりたい! 展開が面白くて、勢いがあって、口に出しているだけでも笑顔になれちゃう絵本は、読み手の楽しさが子どもたちにも伝わります。言葉を静かに味わいながら本質的なメッセージが心に響く絵本も、一日の始まりやおやすみ前の一冊にぴったり。「子どものために」と思って読んでいたのに、いつの間にか自分も元気がもらえている。読み聞かせがもたらすたくさんの効能をぜひ味わってくださいね。
寂しさや悲しみを受け止めてくれるお月さま。「ひとりじゃないよ」というメッセージをまっすぐに伝える『おつきさまのでんわ』
おつきさまのでんわ
作・絵:ようふ ゆか
出版社からの内容紹介
おつきさまは満月の夜に
心がザワザワする相手をキャッチして
電話をかけます。
心にそっとつながる電話です。
相手の話に耳をかたむけ、さみしい気持ちや悲しい思いを、ただそばにいて受け止めます。
ひとりで晩ごはんを食べるりすくん
おじいさんを亡くしたたぬきのおばあさん
お姉ちゃんとケンカして家出したいぬくん。
でもその日おつきさまが一番気になった相手は
ブチっと切れてなかなかつながりません。
ようやくつながったのは……怪獣でしょうか?
いえいえ、じつは孤独なねこさんでした。
着ぐるみのような鎧をまとったねこさんです。
おつきさまに「なみだがとまるまで そばにいますよ」と言われて、ようやく笑顔に。
おつきさまとの会話によって
みんなの心に光が差し込むようです。
「ひとりではないよ」
おつきさまのメッセージがまっすぐに伝わってくる、幅広い世代の方々に共感をよぶ絵本です。
どんどん増えるパンダパン。天井を突き破り、ついに宇宙へ?! 思いもよらない展開に盛り上り必須『パンパンパンパン パンダパン』
パンパンパンパン パンダパン
作・絵:ささき みお
出版社からの内容紹介
パンパンパンパン パンダパン。おや? どんどんどんどん、おいしそうなパンダパンが増えていって……たいへん!思いもよらないことに。笑って驚いて平和を祈って、軽快なリズムと飛んでる展開がとびきり楽しい絵本です。
ドラマチックな展開は何回読んでも色褪せることのない体験に。友情や創造、たくさんのことを教えてくれる『くれよんのくろくん』
くれよんのくろくん
作・絵:なかや みわ
みどころ
天晴れなラストシーンに、子どもの頃の懐かしい気持ちがよみがえります。
くれよんのなかまたちは、次々と箱を飛び出して、真っ白な画用紙に絵を描き始めます。きいろくんはちょうちょを、あかさんとピンクちゃんは花を・・・。だけどくろくんだけは、きれいに描いた絵を黒くされてはたまらないと、なかまにいれてもらえません。くろくんがさみしそうにしていると、シャープペンのお兄さんがやってきて、くろくんに秘策を授けます。
子どもにとってクレヨンは特別な存在。仲間はずれになってしまったくろくんのせつない気持ちに共感し、そして迎えるハッピーエンドに安堵することでしょう。
大人は子どもの頃の気持ちをちょっぴり思い出すことが出来る、そんな素敵な作品です。
ひいばあちゃんのお掃除は、まるで魔法みたい! 昔ながらの掃除の技を、思わず誰かに話したくなる『ひいおばあちゃんのおおそうじ』
ひいおばあちゃんのおおそうじ
作・原作:朝川照雄絵:よこみち けいこ
みどころ
「ぼく、ばあちゃんちのこに なる!」
目に涙を浮かべながら、そううったえるのは、ゆうくん。
おかあさんに大事なおもちゃを捨てられて怒ったゆうくんは、となりのとなりにあるおばあちゃんの家にやってきたのでした。
でもおばあちゃんの家では大そうじの真っ最中。 おかあさんが心配するからと家へ帰そうとするおばあちゃんの後ろにいるのは、あれ? おばあちゃんがもうひとり!? そのおばあちゃんは、にこにこしながらゆうくんにこう言うのです。
「ゆうくん、ひいばあちゃんのこに なるかい?」
そうして始まったゆうくんとひいおばあちゃんのあそび。いやいやおおそうじ?
新聞紙を丸めて水につけたものを使ったり、みかんの皮でこすったり……。つぎつぎ魔法のように飛び出すひいおばあちゃんのおそうじの技。ゆうくんも楽しくおそうじできるかな?
短い時間の中でいろいろなことを教えてもらったゆうくんは、怒っていたはずのおかあさんにも、おそうじの技を教えてあげたくなって……。
ゆうくんとおかあさんとおばあちゃんとひいおばあちゃん。それぞれの関係性の中で伝わること、伝えられることがあるのですね。
4人並んだお顔の似ている様子にもなんだかほっこり。家族の温かなつながりが伝わってきます。
「ぷぷぷっぷー、タタタンターン」 ラッパと太鼓でこっそり応援する『ぼくたちチーム』。リズミカルな言葉に元気をもらえる絵本
ぼくたちチーム
作:たかやま るみ
みどころ
ぼくたちチーム。もーちゃんの近くにいて、もーちゃんしか知らない。ラッパを持って、たいこを持って、ぷぷぷっぷー、タタタンターン、そーっとそーっと応援するの。
もーちゃんが怖がっていたら、真っ暗な空の上だって、おばけが出そうな暗い廊下だって、なんのその。いつだって、がんばって応援する。本当はちょっとぼくたちも怖いけどね。もーちゃんが眠れないって言ったら、ぼくたちチームは……。
おもちゃ箱から出てきたのは、赤と青のなんだか不思議な姿をした二人、ぼくたちチーム。もーちゃんの見えるところ、見えないところで大活躍。応援に成功すれば得意顔、怖い時はおびえ顔。ちょっとばかり頼りないところも魅力的。こんなチームがそばにいたら、もーちゃんだって安心するよね。巻末にはオリジナルの「おやすみのうた」の楽譜つき。トムズボックス土井章史氏プロデュース作品です。
むくむくむくむく……誰もいないお風呂場からどこまでも広がっていく泡。想像力を刺激する魅惑の『せっけんアワー』へようこそ
せっけんアワー
作:かねこ まき
出版社からの内容紹介
とびらをしめたお風呂場で、せっけんあわだち動き出す。ぬぅ~んと窓から飛び出たら、あとは気ままに空の旅。いろんな形にかわっていたら、かみなりバシーンと鳴り響き――。ぐーんと想像がふくらんでいく、「せっけんの時間(アワー)」へようこそ!
ひと月に1つ落ちるりんごが変身して、何になる? 変化する驚きと切り絵の美しさ、季節の風物詩を味わえる『いちねんのりんご』
いちねんのりんご
作・絵:菊地 清
出版社からの内容紹介
丘の上に立つリンゴの木には、それぞれ違う色の12個のリンゴが実ります。
新しい月がくるたびに、このりんごが一つずつ落ちて割れると、
雪だるま、赤鬼、おひな様、チューリップ…と変身します。切り絵による風物詩絵本。
動画公開中
文:栗田奈緒子 編集:木村春子