身長は努力で伸ばせる? 身長を伸ばすための3つのポイント!
公開日:2024/5/25
身長は努力で伸ばせるの?
「子どもは勝手に大きくなる」は大間違い。遺伝の影響が大きいとも言われる“身長”ですが、食事と生活習慣を変えればなりたいスタイルを目指せるかもしれません。
“身長外来”のパイオニア、東京神田整形外科クリニック院長の田邊雄氏が1万5000人のデータに基もとづいた効率的に身長を伸ばすメソッドを伝授!
「うちの家系はみんな身長が高くないから…」と諦める前に、参考にしてみてはいかがでしょうか?
今回は『すごい身長の伸ばし方』に掲載された21のメソッドから、選りすぐりのトピックスを抜粋してお届けします。
※本作品は『すごい身長の伸ばし方』(田邊 雄/KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました

(田邊 雄/KADOKAWA)
身長を伸ばすための3つのポイントとは?
・自分の目標身長
・自分の遺伝身長(両親の身長から)
・成長シートで見る平均的に伸びた場合の最終身長
・自分が早熟タイプか、晩熟タイプか、それとも平均タイプか
これらを踏まえて、目標の身長まで伸ばすために何をしたらよいかを考えていきましょう。
たとえば、現時点から平均的に伸びた場合の最終身長が、自分の目標身長より低かった場合、身長を伸ばすための努力をして、もっとがんばらないといけないことになります。
自分が早熟タイプと予想される場合には、いよいよ対策をしっかり練らなければなりません。
では、そのために、どんなことをしたらいいのでしょうか。
2章以降、ふだんの生活から実践していただきたいことをお話ししていきます。
身長を伸ばすための日常生活の改善点は、3つあります。
〈身長を伸ばす3大ポイント〉
① 食事
② 睡眠
③ 運動
なぜ、この3つが重要なのか、簡単に説明しておきましょう。
前項でも触れた通り、骨端線の成長には、栄養が足りていなくてはいけません。身長が伸びる時期には、栄養バランスのよい食事をとることを心がける必要があります。
2章で詳しくお話ししますが、戦後間もない時期に比べ、現代の日本人の平均身長は10㎝以上高くなりました。
これは戦後に比べ、日本人の栄養状態が大きく改善されたことが理由の1つとされています。しっかり栄養をとることが身長を伸ばすことにつながります。
具体的な食事内容については、2章で詳しく解説します。
また、身長を伸ばすためには、成長ホルモンをできるだけより多く分泌させる必要がありますが、この成長ホルモンの分泌に深い関わりを持っているのが、睡眠と運動です。
睡眠は、単に体を休めるだけの行動ではありません。
子どもの成長において、睡眠は大きな役割を担っています。成長ホルモンが最も多く分泌されるのが睡眠時だからです。
また、運動が成長ホルモンの分泌を促すことがわかっています。
睡眠と成長ホルモンの関係については3章で、運動と成長ホルモンの関連については4章において、それぞれ、参考になるデータなども紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
また、早熟化を進めてしまわないように、生活上の注意点なども合わせてお話ししていきましょう。
<第3回に続く>