ダメ元で食らわせる最後の手段! 本当は屁じゃない?「いたちの最後っ屁」/ことわざびっくり事典②
公開日:2024/6/14

このことわざの「花」は「花見の桜」のことだ。
春、桜の下で行うお花見に出かけたものの、桜をながめるより茶店のだんごを食べるほうがいいよね~ってことば。
このことから、きれいなだけのものよりも、役に立つもののほうがいいよね~とか、見た目より中身が大事だよね~って意味になったんだ。
また、物の美しさを理解できない人のたとえでも使うよ。
例をあげると、「飛行機の窓から富士山を見下ろせるなんて、その景色に感動! でもパパは機内食に夢中で花よりだんごだね」とか「すごくかわいい服があるのに、動きにくいからって花よりだんごで、いつもジャージを着ている」という感じで。

「花よりだんご」な人は、あちこちにいる! だから、同じような意味のことばもいろいろあるよ。
たとえば、「色気より食い気」は、恋愛とかおしゃれとかよりも、とにかく食べることが大事ってことば。まぁ生きるためには食が大切だし。
また、「名を捨てて実を取る」。「名」は「名誉」とか「見栄」とかそういう見た目やうわべのこと。「実」は「中身」のことだ。外見よりも、本当の内容や価値を大切にするという意味。