ダ・ヴィンチ8月号 特集「限界の向こうへ!『僕のヒーローアカデミア』」読者アンケート~番外編~

文芸・カルチャー

公開日:2024/7/26

 ダ・ヴィンチ8月号は『僕のヒーローアカデミア』(『ヒロアカ』)特集! 事前に実施した『ヒロアカ』に関する読者アンケートではたくさんのご回答をいただきました。記事内ではお届けできなかった読者のアツい声を番外編として公開します。

※本アンケートは2024年5月17日~6月2日にダ・ヴィンチ公式X及び読者モニターで実施しました。

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Q1、好きなキャラクターとその理由

切島鋭児郎
●はじめは元気で明るくて真っ直ぐな物怖じしない男の子という印象でしたが、中学生時代のエピソードで、ヒーローに憧れているのにいざ同級生が危険な目に合っている場面に遭遇した時、足が竦んで動けなくなった過去を知り、この子は怖いという気持ちを自らの努力と、こうありたいという理想と憧れを胸に必死で乗り越えてきた子なのだと知り、大好きになりました。(39・女)

常闇踏陰
●物静かでクールだが、クラスメイトや師匠の事を想って涙を流す優しく熱い一面もあるのが魅力。特に師匠であるプロヒーロー・ホークスとの関係は、ヒロアカ全体を通して描かれる「立場を越えて支え合う絆」を体現しているようで大好き(27)
●クールで冷静というキャラ設定はもはや設定に過ぎず、取り繕うこともなく大粒の涙を流すことができ、心配なんだ!とプンプンする感受性を表情豊かに見せてくれるところが好き(30・女)

上鳴電気
●クラスメイトである耳郎響香との絡みがめちゃめちゃ好きです!文化祭で耳郎の背中を押したのは上鳴で、群訝・蛇腔戦のときに上鳴の背中を押すのが、耳郎。お互いに小言を言い合ってはいますが、お互いを信頼してるんだなぁと思っています(17・女)
●単純にアホっぽい子が好きというのもありますが、やるときはやるところや、いつも明るく前向きで元気なところがただただ可愛い(41・女)

耳郎響香
●高校で軽音をやっていた時に、ちょうどアニメで文化祭編が放送されていて、私と『ヒロアカ』を繋げてくれた人だから! 楽器全般できて歌も上手で、大事な時に大切なことをしっかり言葉で伝えてくれるところ!(21・女)
●学園祭のところがめっちゃくっちゃにかっこよかったし、周りと比べてコンプレックスを自分に抱いているところが共感できたから(23・男)

芦戸三奈
●明るく仲間思いなところ。恐れ知らずではなく、怖さを知った上で人のために奮い立ち行動できる強さを持っているところ(32・男)

障子目蔵
●過酷な環境で育ったにも関わらず、他者への敬意と愛情を抱き続け、それを育てられるだけの自己肯定感を守り抜いた強靭な精神(43)
●”個性”を理由に迫害されてきた中で、”個性”があった事で溺れている子を助けることが出来たたった1つのいい思い出を大切にしてヒーローを目指し、自己犠牲の精神過ぎて心配になるくらい他人を助ける為に頑張れて、日常でも気遣いができるとっても優しくて紳士的ないい子(21・女)

尾白猿夫
●どんなに“普通”の個性であっても決して諦めない、悪に屈しない姿、その姿勢がカッコよくて大好きです。夢に向かって進む彼が私にとってのヒーローです(17・女)

瀬呂範太
●俯瞰で物事をとらえることに長けていて、かつ自分が加わった際にどう動くべきかが理解できている人。静かに友を見守る優しさもあるところが好きです(42・女)
●瀬呂くんの魅力は、一見地味でありながらも、的を射たツッコミをするところ、攻撃・防御・移動にも優れたテープという”個性”を持っているところ(30・女)

鉄哲徹鐵
●かわいい名前と、仲間思いで熱い漢っぽいところが大好きです!根性があって、ライバルも認めた上で強くなっていく素直な心を持っているところも魅力の一つです!(15・女)

プレゼント・マイク
●強個性に頼らないDJパンチ、煩いだけじゃなく繊細でまわりの状況、他人の気持ちによく気づく、相澤を支えているのは間違いなくプレゼント・マイク。仕事できすぎる、頭がいい、顔がいい、目が綺麗、全部(34・女)

バーニン
●エンデヴァーに臆さない不遜さと、ビジュアル。大雑把な物言いながら、その行動は理知的で状況判断も適切で素早い。頼もしい(46・男)

ファットガム
●学生でありながら戦場に出る少年たちにプロの戦いとは何かを分かりやすく的確に教示して背中を押しつつも、いざとなれば彼らの身の安全を何よりも第一に考え守ろうとする姿勢が、大人のキャラとしてとても魅力的。あとキャラクターの容姿のデザインとして、丸くて可愛いのにシュッとしてかっこいいという意外性がとてもいい(42・女)

トゥワイス
●トゥワイスの一番の魅力はやはり、「良い奴」なところです。義爛や敵<ヴィラン>連合から受けた恩を大切にする、かっこいい大人。敵だけどな!責任感も強くて、追い詰められた時の発言も全てかっこよくて最高です。哀れだぜ!本当に「仁」という名前が最も合う。かっこいい。かわいい!(19)

Mr.コンプレス
●顔・声・年齢・ミステリアスな雰囲気・エンターテイナー(マジシャン)という属性や個性の使い方が上手いところ。敵<ヴィラン>連合の中で保護者ポジションにいるところ。仲間のために自分を犠牲にできる優しさ(15・女)

ジェントル・クリミナル
●意図せずヒーロー活動を妨害してしまい批判されるという過去の挫折体験があっても、今めげずに信念を貫き通しているところ。ラブラバとのバディがぴったりハマっていてかわいい!(17・女)

レディ・ナガン
●まずはシンプルにかっこいいこと。それでいて可愛い物が好きで、デクとの戦闘時もふわっとしたスカートを着ていてギャップが良い。デクとの戦いと、デクとホークスからの言葉を受けてもう一度ヒーローとして最終決戦に力を貸そうと思える芯の強さとヒーローとしての心(22・女)

音本真
●主人であるオーバーホールへの行き過ぎた忠誠。作中少しだけ触れられた彼のバックグラウンドにとても惹かれました。メインのキャラクターではありませんが、登場しなくなった今もずっと彼のことを考えてしまいます(34・女)

Q2、特に印象に残っているアニメエピソードとその理由

第1期2話「ヒーローの条件」
●これほど端的にデクの「強さ」と、同時に力としては何も持っていない「弱さ」を描いた堀越先生は凄いなと思います。そして、連載のクライマックスを迎えた今、このヘドロに向かっていった時から、デクがオールマイトにとって最高のヒーローであったという事実に、胸が震えます(45・女)
●デクの行動1つで憧れのオールマイトの心を動かした所やオールマイトに認められて「君はヒーローになれる」と言われた所が何度見ても感動する!(20・女)
●ヒーローから一番遠いデクが最高のヒーローになる物語の象徴(53・女)

第2期30話「決着」
●体育祭からのデクから轟くんへ、轟くんから飯田くんに思いが繋がっていくところが泣けます(45・女)
●ステインへの憎しみに囚われて自分の夢すら見失っていた飯田くんを、同じように少し前まで父親への憎しみに囚われていた轟くんが気にかけ、言葉をかけて救ってくれたことにとても感動した。自分の未熟さに気づいてボロボロ泣きながらも立ち上がる飯田くんがめちゃくちゃ熱い!(38・女)
●緑谷出久と戦ったことをきっかけに自分と、家族と向き合い、かわった轟焦凍の「なりてえもんちゃんと見ろ!!」が胸アツです。(21・女)

第3期42話「僕のヒーロー」
●ヒーロー嫌いの洸汰くんが初めて命懸けで自分を守る「ヒーロー」という存在に出会い、その存在の大きさを実感するシーンでもあり、出久が初めてヒーローとして勝利し、雄叫びのシーンと共にタイトル「僕のヒーロー」が出てくる演出が最高にかっこよかった(29・女)
●洸太くんにとっての「ヒーロー」をようやく見つけたところにとっても大泣きしました(23・女)
●個性自体を恨んでいた洸太くんの「ヒーロー」になったデクの戦いっぷりには、マンガでもアニメでも手に汗握るシーンでした。そこから続く洸太くんとの関係も大好きです(29・女)

第4期86話「垂れ流せ!文化祭!」
●自分は個性を失い、サー・ナイトアイは死んでしまった。そんな戦いの中で助け出したエリちゃん。その笑顔を見て心から救われたミリオの涙を見てもらい泣きせずにはいられませんでした(35・女)
●1年A組のみんなが一生懸命練習してきたパフォーマンスや、耳郎ちゃんの歌声に圧倒されました(29・女)
●原作でも感動しましたが、アニメで見た時は思わず泣いてしまいました。また文化祭のようなほっこりエピソードのお話をもっとみたいです(24・女)

第5期97話「先手必勝!」
●あの爆豪が仲間を助けて勝利をめざしたところに成長を感じたから(21・女)
●爆豪が耳郎ちゃんをB組の鎌切尖から守ったり、「勝利は必ず完全勝利!4-0無傷!これが、本当に強ぇ奴の“勝利”だろ!」がもうほんッッとに良い!!(13・女)
●雄英入学後、1番最初に目に見えたかっちゃんの進化でした。変わったというより進んだという印象です。今まで自分本位な発言行動が多かったけど、他者に助けるし助けろと伝えられるようになった成長が嬉しくて感慨深い忘れられないだいすきな回です(30・女)

第5期107話「誰よりもおまえはヒーローに」
●理不尽に奪われてしまった青春を未だに振り切ることができず、プレゼント・マイクととともに、白雲少年ともう一度3人でヒーローになるという夢を叶えたいという思いが辛くて心に残りました(37・女)

第6期130話「火の不始末」
●あんなに嫌っていたお父さんとも正面から向き合って話して手を差し伸べる、焦凍の成長がよく感じられるシーンでとても大好きです。バラバラだった轟家が1つとなり、荼毘と、燈矢と戦う、素敵な家族の絆を感じました。「皆で」頑張ってほしいです(16・女)
●エンデヴァーのヒーローとしての強さ、実直さとともに人としての脆さ、未熟さも描かれていて「そういうところです」となりました。ホークスが少しもブレることなくエンデヴァーを支え続けようとしてくれるところも。彼の覚悟と献身もカッコイイです(50・女)

Q3、『ヒロアカ』の魅力

●キャラクター全員がしっかりと「生きて」いるところが最大の魅力だと思います。全ての人が世界に関わっていて、出久の価値観だけが正義ではなく、あらゆる正義と思いがぶつかり合う。物語なのでもちろん「正義」はあるのだけど、それは「一方的な価値観」ではなくて「誰かが誰かを助ける」ということで描かれているところが特に素晴らしい(49・女)

●私の中でのヒロアカのテーマの一つが「繋ぐ」だと考えています。人や出来事の繋がり、誰がどこで誰に会って何をしたか……ひとつひとつが繋がっていくのが見えてくる作品で、そこが大きな魅力だと思います(20・女)

●敵<ヴィラン>にも敵<ヴィラン>としての正義や信念があって、それらがしっかり丁寧に描かれていることで、ヒーロー側にも敵<ヴィラン>側にも共感出来る部分が必ずあり、どのキャラも大好きになってしまうところ(27・女)

●人間は誰でも失敗するし挫折するし過ちもおかすし、その過去は消えない。それでも、そのうえで、「今」どうするのかということを実直に描いているところ。ヒロアカは「もう一度立ち上がる」ための物語だと思う(30・女)

●十代の少年たちがひたむきに頑張る姿ももちろん美しいのですが、若者を守ろうとする大人たち、敵<ヴィラン>たちの悲しい過去など、モブなんていないと思えるほど厚みのあるキャラクター造形がすばらしい(42・女)

●登場人物ひとり一人に過去があり夢がある「誰もが他人の人生の脇役であり自分の人生の主役である」と思えるストーリー。ヒロアカを読むと自分も頑張りたいと思える(18・女)

●どの登場人物も、自分の弱さと向き合って努力しているところ。自分のなりたいもののために一生懸命に生きているところが共感できるし、がんばれと自然と応援してしまいます(29・女)

●ヒーローも敵<ヴィラン>も、ブレないオリジンを持っているところ。作中でボロボロになりながらも立ち上がるヒーローの背中が、私ももっと頑張れる、プルスウルトラ(さらに向こうへ)という魔法をかけてくれる気がします(28・女)

●私たち読者が生きる現実にも通ずる理想が詰まっているところが大好きです。手と手を取り合って共に生きることは、多くの人間がいるこの世界では綺麗事に映るのかもしれないけれど、綺麗事であっても理想をあきらめずにわかりあおうともがくヒーローたちの姿にとても勇気をもらいます(27・女)

●特別な力がなくても、誰もが誰かのヒーローになれるのだと肯定してくれる、デクのような優しい物語なところ(30・女)