「なんで妻がこんな目に…」難病と闘う妻を描き続ける漫画家。作品に込めた思いとは?【作者インタビュー】

マンガ

公開日:2024/8/9

大好きな妻が難病になった話

 大好きな妻との日常を描いた『ふうふの日記マンガ』をSNSに投稿している漫画家・カレーとネコさん。仲良し夫婦の日々は平和そのもの…だったのですが、ある日、妻の体調が突然悪化。検査の結果、国の難病に指定されている進行性の病気「リンパ脈管筋腫症」であることが判明します。2人の日常はどのように変化していくのか…。

 夫婦で支え合う姿に心がじんわりあたたかくなると話題のコミックエッセイ『大好きな妻が難病になった話~ふうふの日記マンガ~』(カレーとネコ/KADOKAWA)。8月9日(金)の電子書籍発売を記念して、作者のカレーとネコさんに本書に込めた思いを聞きました。

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――妻さんの体調が悪くなってきた頃、どんなお気持ちで過ごしていたのでしょうか。

カレーとネコさん(以下、カレーとネコ):漫画には描いてないのですが、実は妻は別の病気も患っており、最初はそちらの影響や体力の低下によるものかなと思っていて、時間が経てば良くなると考えていました。まさか難病であるとは思ってもいませんでした。

――妻さんが突然入院した時の状況を教えてください。

カレーとネコ:妻がいつも通り仕事へ出かけた後、マンションの階段を降りたところで家に戻ってきて呼吸がうまくできない、と言って動けなくなりました。

大好きな妻が難病になった話

 すぐに近くの病院へ行き、そのまま緊急で入院しました。突然だったのと僕自身近しい人のこういった事態に慣れておらず、混乱しながら入院中必要になるものをスマホで調べてエコバッグに詰め込んだのを覚えています。コロナ禍で面会はできなかったのですが、LINEで声を聞くことはできたので安心感はありました。

大好きな妻が難病になった話

――「リンパ脈管筋腫症」とはどのような病気なのでしょうか。

カレーとネコ:肺にのう胞と呼ばれる風船のようなものが幾つもできる病気で、風船が割れることで気胸(肺に穴があく病気)を繰り返す難病です。

大好きな妻が難病になった話

大好きな妻が難病になった話

 妻も病名を聞いてショックだったと思いますが、僕よりもかなり早くに受け入れているように見えました。入院中に自分で病気に関することを調べていたそうですし、その時に覚悟を決めたのかもしれません。むしろ僕の方が「なんで妻がこんな目に遭うんだろう」と考えてしまうことが多かったですね。

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 妻の突然の入院によってガラッと変わった夫婦の生活。しかし、二人とも大きく取り乱すことなく、お互いを思いやりながら今できることを淡々とやっていきます。それはきっと、二人の絆が揺るぎないものだったからこそなのかもしれません。

取材・文=宇都宮薫