ここに笑いがある! 関西弁でつづる、古典落語の名作が絵本で登場! (フレーベル館)

文芸・カルチャー

更新日:2024/9/12

少し昔、あつい夏のこと。大きな店の若旦那が病気になってしまいました。

「色つやのええ、ふっくらした……みかんや。みかんが食べたいねん」

番頭さんは、そんなことかと大笑い。

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しかし、たいていのものが年中手に入る時代ではありません。

あちこち探し回り、やっとひとつ見つかりましたが……。

「せ、千両? みかんひとつが?」

 

江戸時代、大阪を舞台にしたこっけい話が絵本になりました。

食べものの旬や、お金の価値についても考えさせられます。

 

みかんが食べたくて病気になってしまった、繊細な若旦那。

番頭さんは、すぐにみかんを買ってくる、と言います。

 

みかんが売っていない!?

番頭さんは市場を探しまわりますが、夏の盛りに、冬の食べものであるみかんはどこにも売っていません。

 

やっと見つけたみかんはなんと…!

ようやく見つかったみかんがひとつ。その値段はなんと……千両! お城が建てられるぐらいの大金です。

千両みかん

作:もとした いづみ絵:長谷川 義史

出版社からの内容紹介

少し昔、暑い夏のこと。大きな店の若旦那が病気で寝込んでしまいました。
「色つやのええ、ふっくらした…みかんや。みかんが食べたいねん」
番頭さんは、そんなことかと大笑い。しかし、たいていのものが年中手に入る時代ではありません。あちこち探しまわり、やっとひとつ見つかりましたが…。古典落語の名作を絵本で描きます。