うーたんといっしょにあそぼう!『おらはうーたん』たしろちさとさんインタビュー! (文研出版)

文芸・カルチャー

更新日:2024/10/18

おもちゃをぜんぶだしちゃって、おふろではおおあばれ。

ちいさなオランウータンの「うーたん」は、つぎは何をするのかな?

愛らしいうーたんが魅力の絵本『おらはうーたん』。作者は、美しく繊細なタッチで、温かい世界を描く絵本作家のたしろちさとさんです。 この絵本にまつわるエピソードを、たしろさんにお聞きしました!

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おらは うーたん

作:たしろ ちさと

『おらはうーたん』読みました!

我が家の3歳の娘が大好きで、「もういっかい!」を繰り返し、昨日も5回読み聞かせたこの絵本、どんなきっかけで誕生したのかとても気になります!(インタビュー;編集者H)

たしろさん;もともと動物が好きで、動物が出てくる絵本も多く描いています。オランウータンも大好きで、いつか絵本にしたいなと思っていました。

編集者I;2012年だったと記憶しているのですが、お打ち合わせをしたときに、「オランウータンの男の子を描きたい」とたしろさんがおっしゃったと思います。そのときにすでにタイトルが『おらは うーたん』に決まっていたので、「オランウータン」と「うーたん」がたしろさんの中で結びついてから、企画をいただいた形になります。そのあと、一緒に多摩動物公園に行って、オランウータンを観察しましたよね。

たしろさん;そうです! オランウータンのいろんな個性が見られましたね。

編集者I;そのあとにいただいたのが、下に載せたラフです。このあと、印象的な青いサロペットを着たうーたんが誕生するのかな?

たしろさん;うーたんには絶対サロペットが似合うと思って。着せるなら青のサロペットだなと!

↑ 2013年のラフ

「うーたん」は、その姿ももちろんのこと、行動がとても愛らしいですね。

子どもの「やってみたい!」がつまった絵本だと思うのですが、このあらすじは最初から決まっていたのですか?

たしろさん;私はうーたんがとても可愛くて大好きで、「うーたんだったらこんなことをするかも」、「あんなことをさせてあげたい」と思ううちに、世界がどんどん広がりました。

だから、本ができるまでにはいろんなストーリーがあって…。ボルネオの森から来たパターンとか、人間のおうちにいて、家族の小さい男の子と遊ぶとか。

編集者I;うーたんの動きをマネするパターン、人間の町の中でオランウータンらしく楽しむパターンなどもありましたね。

たしろさん;最終的にうーたんらしくのびのび動く絵本になって、よかったと思います。

↑ まさに「のびのび」!

絵を描かれるときに気をつけたことはありますか?

たしろさん;私の心の中で動き回っているうーたんが、紙の上でのびのびと動くまで描きました。

力が入りすぎると生き生きさが消えてしまうし、かといって力を抜きすぎるとちょっと違ううーたんになってしまうし…。

「これがうーたんだな」と思えるまで、色を入れてからも、何回も描き直しました。

絵本を読んでいて、「小さな子たち」にも目を奪われました。うーたんに寄り添って、一緒に遊ぶこの子たちは…?

たしろさん;子どものころの私が見ていたものを、絵にしました。周りにあるいろんなものが動いてたんですよね。

子どもが見ているものって、ぬいぐるみだけど単なるぬいぐるみじゃない。気持ちがあって、行動して…。

うーたんにとっても、きっとそうかなと思って描きました。

↑ ねずみのぬいぐるみ、お風呂でおなじみのあひる、窓から入ってきた小鳥。

読者のみなさんにメッセージをお願いします!

たしろさん;私もうーたんみたいにおるすばんしてみたいと思っています。

うーたんが感じているワクワクを、みなさんにも感じてもらえたらうれしいです!

読者のみなさんに、うーたんを友だちのように感じてもらえたらうれしいです。

ぜひ、お手に取ってくださいね!