実写化待ったなし!? の刑事バディものから、芸人、探偵まで! 笑いあり、涙あり、加えて“学び”ありの「お仕事」系漫画4選

マンガ

公開日:2025/1/4

 笑いあり、涙あり、加えて“学び”あり。幅広い世代から人気の高い漫画のジャンルといえば、やはり“お仕事系”ではないだろうか。馴染みのない職業も漫画なら理解しやすく、読むだけで得られるものは多い印象。そこで本稿では、さまざまな仕事を題材にした漫画を4作品ピックアップしてご紹介!

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凸凹バディの噛み合いがたまらない『下足痕踏んじゃいました』

 刑事を扱った作品の中でも、ひと際高い人気を誇っているのがバディもの。タイプの違う二人が力を合わせて凶悪犯罪に立ち向かう勇姿は、いつの時代も多くの人に感動を与え、同時に憧れを抱かせてきた。そんな作品を好む人にオススメなのが、『下足痕踏んじゃいました』だ。

 物語の舞台となるのは、川崎東署刑事第一課強行犯係。交番勤務から強行犯係に配属された警察官・加藤宙(そら)は、同じ班で教育係の工藤花とバディを結成する。花は華奢な女性である一方、柔道やロシアの軍隊格闘術・システマを習得している武闘派で、男社会をたくましく生き延びてきた。

下足痕踏んじゃいました
下足痕踏んじゃいました』(麻生みこと/白泉社)

 対する宙は事件関係者に同情したり、うっかり現場を荒らしてしまったりと頼りなさが目立つ若手刑事。しかし、ここぞという場面で発揮する鋭い洞察力には目を見張るものがあり、要所で花を救っていく。

 性格こそ正反対で、凸凹ぶりも目立つ二人。しかし、捜査では宙が類稀な洞察力を披露し、現場では花が男性顔負けのフィジカルを発揮するなど、意外に相性はピッタリ。なんとも見守りがいのあるバディなので、興味ある人はぜひ同作をチェックしてみてほしい。

『うらみちお兄さん』の作者が描くお笑い青春グラフィティ『ニラメッコ』

『うらみちお兄さん』で知られる漫画家の久世岳氏が手掛ける話題作『ニラメッコ』。主人公・水吉令と相方・朝木和からなるお笑いコンビ「ニラメッコ」を中心に、売れない若手芸人が夢を追いかける青春群像劇が繰り広げられていく。

ニラメッコ
ニラメッコ』(久世岳/白泉社)

「ニラメッコ」の二人は、芸人仲間「潮来」の八潮侘助と来海小太朗、そして「門真アミーゴ」の土井柴雄らと格安の事故物件でルームシェアしながらひとつ屋根の下で生活中。ときおり発生する心霊現象に悩まされながらも、いつか売れる日を夢見て腕を磨き続ける。

 お互いに切磋琢磨しながら晴れ舞台を目指していくのだが、売れない現状に落ち込んで人を嫌いになってしまったり、ロケ番組に呼ばれてもネットで悪口を叩かれてしまったりすることも。そんな夢追い人が抱えるリアルな苦悩や葛藤こそが同作の読みどころで、そこから立ち直っていく姿に多くの読者が心を打たれている模様。

 もがき苦しみながらも舞台に立ち続ける「ニラメッコ」をはじめとした若手芸人たちの生き様は、彼らのように何かを頑張っている人に勇気を与えてくれるはずだ。

“嘘が聞こえる”少女を描いた昭和レトロミステリー『嘘解きレトリック』

 自分が役に立たないと思い込んでいる才能も、使い道次第では多くの人を助けることがある。もし職業選択などで進む道を迷っている人がいたら、一つの参考として『嘘解きレトリック』を読んでみてほしい。

 同作の主人公・浦部鹿乃子は、“嘘が聞こえる耳”を持っている少女。その特異な能力が災いして迫害されてきた過去を持ち、人を傷つけないために独り立ちを決意して旅へ出ることに。かくして物語の舞台となる九十九夜町へ辿り着いたものの、仕事も住む家も見つからず、行き倒れていたところを貧乏探偵の左右馬に救われ、そこから運命が変わっていく――。

嘘解きレトリック
嘘解きレトリック』(都戸利津/白泉社)

 昭和レトロな世界観でミステリーが繰り広げられていく『嘘解きレトリック』。嘘が聞こえる力で他者を傷つけることしかできなかった鹿乃子だが、探偵業においてはこれほど役に立つ能力はない。彼女のように都合よく適所へ収まれるほど現実は甘くないかもしれないが、どんな才能もきっと誰かが求めてくれている……それは現実世界でも同じではないだろうか?

 ファンタジー要素は強いが、本格的なミステリー作品としての評価も高い同作。2024年秋季の月9ドラマで実写化した話題作で、完結済みの原作にはドラマに直接取り上げられていない話もまだまだある。年末年始の一気読みにオススメしたい。

処世術の参考になる?『犯人クン、何してんの?-探偵・鬼灯アロの事件簿-』

犯人クン、何してんの?-探偵・鬼灯アロの事件簿-』は、タイトルの通り探偵を題材にしたミステリー作品。現役高校生のギャル・鬼灯アロが推理小説オタクの赤岩五月とタッグを組み、さまざまな事件を解決していく。

 アロは俗にいう“コミュ力お化け”で、誰とでもすぐに友達になれてしまう。言い換えると人心掌握に長けており、意外にも探偵という職業にピッタリなのだ。実際に初めて相対した事件では、雑談を仕掛けて鑑識の注意をひきつけ、五月がその隙に証拠品を頂戴して事件解決の糸口を掴むという、ギャルならでは(?)の鮮やかな手法を披露していた。

 お仕事漫画という本筋からは逸れているが、対話することの大切さを教えてくれる同作の作風は実社会にも通じるはず。真似するのは難しいけれど、仕事で人間関係に悩んでいる人はアロのコミュニケーション術を参考にしてみてはいかがだろうか?

 2024年から25年の年末年始は、人によっては最大9連休。仕事のことを忘れてのんびりすることも大切だが、休み明けに備える意味でもお仕事漫画を読んで、やる気を充電しておくのもいいかもしれない。

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