天羽希純のエッセイ連載「アイドル界のモンスター」/第1回「露出は武器だ!」

小説・エッセイ

公開日:2024/12/5

今年でアイドル12年目

そこからアイドルオーディションを探してアイドルになり、今年でアイドル12年目になりました。

今所属しているアイドルグループ、#2i2 は、ロック調のかっこいい曲が主なので私が想像していたアイドルとはまた違っていて、最初はコンセプトと自分らしさのギャップで苦戦しました。

潰瘍性大腸炎という指定難病の病気も患っていて、その影響でデビュー後すぐ数ヶ月の入院、休養をしていた為他メンバーと差もうまれ、復帰後も私だけ特典会の列がなくて1人早く楽屋に戻ってメンバーを待つ…ということも沢山ありました。

でもそんな時に私に希望を与えてくれたのは乃木坂46オーディションの最後に言われた「どこへでも胸張っていって大丈夫」という言葉でした。そこから自分らしさや自分の #2i2 の中での居場所をみつけ、今では胸を張って「4人で #2i2」 と言えるようになりました。

「天羽希純は運営に推されてるだけ」と言われたことも

個人での活動のグラビアやメディア出演なども、最初から上手くいっていた訳ではありません。どちらかというと目立つ存在ではなく、お仕事も他のタレントやアイドルより少なかった方です。自分でSNSで雑誌などに営業をしたりもしていました。

けれど「普通じゃ目立てない」というスローガンを胸に、数で周りを見返そう!と、コツコツSNSなどもどのような投稿が自分の武器を発揮できるのか、刺さるのかを研究して積極的に発信し、それを見て評価してくれて好きになってくれた人達のおかげでフォロワーやライブやイベントに来てくれる人が増え、少しずつ認めて貰えるようになってきました。

その結果、過去の自分では想像出来ないほど今では個人の仕事をいただけるようになってきています。支えてくださっているみなさんには感謝しかないし、その人たちがいなければ今の天羽希純はいないので応援してくれる方々が今を作り上げてくれました。

「天羽希純は運営に推されてるだけ」
最近知ってくれた方でこう言われることがあります。
でも、決して最初からそうではなく、周りの人に作り上げてもらった環境です。

たまに、アイドルさんなどから「きすみちゃんみたいになるにはどうしたらいいですか」と聞かれることがあります。聞いてくれた子に必ず伝えているのが「普通じゃ目立てない。自分の憧れになる為には全てやる。始めなきゃ何も始まらない。数で黙らせる」です。最初の頃の私のようにどうすればいいか分からなくて悩んでる人の少しでも力になれたらなと思い、そんな話をしています。

ここまで読んでくださった方へ

今回は自己紹介をメインにお話させていただいたのですが、次回からはもう少し攻めたお話もしていけたらな、と思います。

最後に、このように自分を発信する機会をいただけたのも日頃応援してくださるみなさんのおかげです。「概念をぶち壊す」ということは大きな壁に当たることだと思うし、普通とは違うことをするということになるのでよく思わない人も沢山出てくると思います。

けれど私はそれに負けず、自分を信じて自分のなりたいものになる、それだけです。絶対に私は私の“憧れ”になってみせます。

私のことを応援してくれている方は、これからもずっと一緒にいてくれたら嬉しいです。

また、この記事で初めて知ってくださった方へ。
私はこの自分の成り上がり途中のストーリーを完璧に完遂してみせます。
みていてください。

<第2回に続く>

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天羽希純(あまうきすみ)
8月12日生まれ。東京都出身。
アイドルグループ #2i2の紫担当。
特技はピアノ、トロンボーン、大きな拍手、くねくねボイス。