3000円以内ではじめられる趣味が見つかる! 笑いあり、追体験できるコスパ最強の趣味探しコミックエッセイ

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公開日:2024/12/20

3000円ではじめるしあわせ趣味時間~
3000円ではじめるしあわせ趣味時間』(モチダちひろ/KADOKAWA

「推し活してますか?」「趣味は何ですか?」と聞かれて困ったことはないでしょうか? 読書やアニメ、旅行、人にはいいにくい趣味…、無趣味という人もいるかもしれません。趣味といえば、料理にハングルや英会話、ハンドメイドなど充実のラインナップで定評のあるNHKテキストがあります。最近では、オトナの学び直しをテーマに、憧れのスキルや教養を身に着ける「3か月でマスターする」シリーズが好評で、『3か月でマスターする ピアノ』に注目が集まっています(※1)。

 また、とある調査(※2)では、1日の自由時間が2時間を切ると“幸せを感じる度合い”が下がるそうです。2024年も残すところあとわずか。今こそ「何をはじめようか」思い描きながら、じぶんのための時間を作っていくチャンスかもしれません!

 そこで紹介するのが、12月20日に発売されたコミックエッセイ『3000円ではじめるしあわせ趣味時間』(KADOKAWA)です。著者のモチダちひろさんは、ある日、iPhoneのスクリーンタイム機能によって1日のスマホ使用時間の平均が4時間以上だったことに気がつきます。スキマ時間を見つけては、スマホに手が……。“いつか余裕ができたら、あんなことこんなことやってみたい~”と思ってはいたものの、このままではこれからの30年で「4万3800時間」スマホに消費することになる……!とショックを受け一念発起。あらゆるスキマ時間をかきあつめて、18個の趣味から、一生の趣味を探すことに挑戦します。

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3000円ではじめるしあわせ趣味時間

 初期費用0円の散歩の回では、しばらく住んでいるのに知らかなかった景色を発見します。ヤギを飼っている人が近所にいたり、ものすごく気になる建物があったり…いつもと変わらない街並みが少し周りに目を向けるだけで、大冒険に繋がっていきます。モチダさん曰く、入るまでが億劫だけど、入ったらさっぱりして超癒されるお風呂と散歩は同じと。たしかに散歩してみて後悔したことはないなと思わせてくれました。

3000円ではじめるしあわせ趣味時間

 海外経験はゼロ、英語に苦手意識がかなりあったモチダさんは、勇気をふりしぼりオンライン英会話にも挑戦します。最初は体当たりで、失敗しながらもだんだんと英語が伝わる実感から楽しみを見出します。読んでいる側もハラハラしたり思わず笑ってしまう展開もあり、モチダさんのチャレンジ精神に圧巻です。

3000円ではじめるしあわせ趣味時間

 魚好きのモチダさんの本領が発揮される刺しゅうの回も必見! 推しや好きなキャラクターを刺しゅうしてみたくなる気持ちに非常に掻き立てられます。

3000円ではじめるしあわせ趣味時間

3000円ではじめるしあわせ趣味時間

 ほかにも、金継ぎや、発酵料理、文房具集めやピラティス、家庭菜園、消しゴムはんこ、水彩画など……、本書は「はじめやすい趣味」「作って食べる趣味」「いつかやってみたかった趣味」「ひとりで没頭するハンドメイド趣味」「ときめきを集める趣味」「誰かと一緒に楽しめる趣味」の6つの切り口から趣味を紹介。

3000円ではじめるしあわせ趣味時間

3000円ではじめるしあわせ趣味時間

 初期費用や【癒やされ度・手軽さ度・ワクワク度】の指標もわかるコラムページも充実しているので、ご自身の忙しさや気分でやりたいことを選んでみるといいかもしれません。

 また、『3か月でマスターするピアノ』が人気なように、以前には50歳を過ぎてピアノをはじめた著者によるエッセイ『老後とピアノ』(稲垣えみ子/ポプラ社)が話題になるように、ピアノに憧れを持っている人は少なくないはず。『3000円ではじめるしあわせ趣味時間』でも、番外編としてモチダさんがピアノに挑戦したエピソードを収録しています。

 さて、モチダさんにとって「一生の趣味」は見つかったのでしょうか? 趣味を探しているという人もそうじゃない人も追体験でき、しあわせ気分を味わえること間違いなしのエンターテインメントな1冊です。

(※1)トーハン、日販ともに週間ベストセラーで総合1位を記録(集計期間:2024年10月14日~10月20日)
(※2)『「人生が充実する」時間のつかい方 UCLAのMBA教授が教える“いつも時間に追われる自分”をやめるメソッド』(翔泳社)より

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