手土産はいつ渡すのが正解?いつまでに挨拶に行くべき?【お正月の挨拶のマナー】/お正月のしきたり・マナー
公開日:2024/12/29

親族やお世話になった方を訪問してご挨拶をする機会が多いお正月。年初めだからこそ、マナーを守って失礼のないご挨拶をしたいものですが、意外と間違えやすいルールがあるようです。相手との良い関係を長く続けるためにも、これを機に正しいマナーを身につけませんか? 「大人の品格マナー」の講師である末永貴美子さんに【お正月の挨拶のマナー】を聞きました。
- 目次
- 1.ご挨拶に行くタイミングは?
- 2.訪問日時を先に伝えたほうがいい?
- 3.ご挨拶に伺う時間帯は?
- 4.どんな服装で行くのがいい?
- 5.玄関先でコートは脱ぐべき?
- 6.手土産の渡し方は?
- 7.もし家に上がるように言われたら…?
ご挨拶に行くタイミングは?
お正月のご挨拶は、「松の内」と言われる時期に伺うのが基本です。松の内とは、元日からから歳神様が帰られるまでの期間を指します。地域によって異なり、一般的に、関東では1月7日まで、関西では1月15日までと、関西のほうがやや長めです。しめ縄・鏡餅などのお正月飾りを飾っておく時期でもある松の内は、“お正月感”を感じられるタイミングでもあります。
ご挨拶に伺う際、元日は避けたほうがいいのでは? と聞かれることもありますが、お互いの都合もありますし、親戚同士や長いお付き合いの中での関係性もあるでしょうから、訪問する日時は相手に相談するのがいちばんです。
訪問日時を先に伝えたほうがいい?
お伺いする日時は、あらかじめ相手に伝えておくのがいいですね。アポなしの訪問は失礼にあたりますので、避けましょう。基本的に、新年のご挨拶は玄関先で行い、長居しないのがルールです。
相手がお年玉を準備しているような場合は、「家族4人で顔だけ出させていただきます」など、誰が行くのかを事前に伝えておくのも良いですね。
ご挨拶に伺う時間帯は?
訪問する時間帯に決まりはありませんが、ご迷惑のない時間帯にお伺いするのがマナー。早朝や夜間、食事の時間帯は避けるのが常識的といえます。
どんな服装で行くのがいい?
その年も1年間お世話になることをご挨拶する場ですから、きちんと見える格好で伺います。あまりにもカジュアルな服装は避けたほうがいいでしょう。
玄関先でコートは脱ぐべき?
コートを脱いでお伺いすると長時間滞在するように見えるんじゃないか…と気にする方もいらっしゃいますが、玄関に入る前にコートを脱いでおくのが日本古来のルールです。コートを脱ぎ、身なりを整えた状態でインターホンを押しましょう。
手土産の渡し方は?
手土産は玄関に入ってから渡します。お渡しする際は、紙袋ごと渡さないように注意しましょう。紙袋はあくまで“チリよけ”のためのもの。昔ながらの風呂敷包みであれば、中身を取り出してお渡ししますが、昨今は風呂敷の代わりに紙袋が使われることが多いですよね。紙袋から取り出して手土産をお渡しし、その紙袋は自分で持ち帰るのがルールです。
片手にコート、もう片方の手に紙袋…と冬場はどうしても荷物が多くなり、スムーズに渡せないことを気にされる人もいます。その場合は、コートを玄関先に、もしくはバッグを玄関の下に一旦置かせていただくだけでも、動きが楽になるはずです。同時にいくつもの動作をするのではなく、ひとつずつ動作を区切ってゆっくりと。落ち着いてお渡しすれば大丈夫ですよ。
もし家に上がるように言われたら…?
何かとバタバタと忙しくすることが多いお正月ですから、基本的に玄関先でご挨拶をするという心遣いが大事です。ただし、ぜひとも…と誘っていただいた場合は家に上がらせていただき、部屋に通された後に手土産を渡します。いずれにしても、長居は避け、短時間で失礼するのがマナーです。
このような場合に備えて、ご挨拶の際は、ブーツなどの脱ぎにくい靴を履いていかないほうが無難です。この時期に“素足にスニーカー”ということはないと思いますが、上がっても大丈夫なように靴下やストッキングを履いておくといいですね。
お正月の挨拶は、日本古来のしきたりを頭に入れた上で、相手に失礼のないように振る舞うのが基本です。日頃のお礼をしっかり伝えるためにも、正しいマナーを身につけましょう。
取材・文=吉田あき
<第6回に続く>
末永貴美子(すえながきみこ) 日本庭園を有する800坪の屋敷で、実業家の祖父と茶道家の祖母の影響を受けて育つ。日本の文化や文学に興味を持ち、着物についても深く学ぶ。一般企業に勤めたのち、心理学やパートナーシップ、美容などさまざまな分野を学び、多くの人と出会う中で内側からにじみ出る品格、美しさを一生かけて追求したいと考えるようになり、品格のある女性になるためのマナースクール「美礼塾」を立ち上げる。テーブルマナーを中心に発信するInstagramやLINEセミナーも人気。著書は『ふだんのふるまい帖 ふつうに生きているだけで、一目置かれるひとになる』(KADOKAWA)。 Instagram:@kimiko.suenaga