「お前、なにができんねん」と全否定されたら? ポジティブに言い返す“バタフライ効果”の心得/誹謗中傷対策講座⑤
公開日:2024/12/28
『誹謗中傷対策講座 どんな悪口も一瞬でポジティブ変換!』(ネイビーズアフロ みながわ:著、室木おすし:イラスト/飛鳥新社)第5回【全5回】
TikTok動画で「#誹謗中傷対策講座」として配信し、675万以上のいいね!を叩き出す、お笑いコンビ・ネイビーズアフロのみながわ氏の大人気コンテンツが書籍化。SNSの普及で「誹謗中傷」という言葉がすっかり生活に密接してしまった現代。嫌なやつに嫌なことを言われたら笑うが勝ち! どんな悪口も斜め上の解釈で無力化! 周囲から悪口を言われても、プラス思考で受け止める“みながわ流”のノウハウを解説します。人気イラストレーター・室木おすし氏によるイラストも必見の『誹謗中傷対策講座 どんな悪口も一瞬でポジティブ変換!』。その一部をご紹介します。


ドラマや映画でも、よく見かけますよね。
「君はいったい、何ができるんだ?」と、上司が部下に叱責しているシーンを。
突然問いかけますが、「ピグマリオン効果」と「ゴーレム効果」というものをご存知でしょうか? どちらも心理学の用語です。
「ピグマリオン効果」というのは、他者から期待されると成績が向上するという効果です。
反対に、「ゴーレム効果」とは、他者からの評価が得られなくなると成績が低下するというものです。
2つの効果を具体的に説明しましょう。
たとえばあなたが起こしたミスに対する周りの声が、「珍しいね!」だとすれば、「みんな私に期待してくれているのか! これぐらいのミスは気にせず、また頑張ろう!」と思えるはずです。これが、ピグマリオン効果。
しかし、周りの声が、「だからお前はダメなんだよ」だったらどうでしょう? 「私は周りから評価されていない。今回のミス以外のことも、常々よく思われていなかったんだ」と、自信をなくし、またミスをする。負のループに陥ってしまうことでしょう。これが、ゴーレム効果。
ピグマリオン効果は積極的に使ってみんなでハッピーになりたいですが、ゴーレム効果は不要ですね。
「なんか元気ないね」とか、「最近疲れてる?」とか、ご友人に対して軽々しく口にしてしまっていませんか? 言われた側はきっとネガティブな気分に苛まれていることでしょう。
知らず知らずのうちに、ゴーレム効果の使い手になってしまわないように気を付けましょう。
さて、表題の、「お前、何ができんねん」は、まさにゴーレム効果の権化みたいなものですね。相手を全否定しているのですから。しっかりと言い返し方を心得ましょう。
ここで、3つ目の効果にご登場願いましょう。皆さんは、「バタフライ効果」というものをご存知でしょうか? この効果こそが、今回の言い返しに一役買ってくれるのです。
バタフライ効果とは、「ほんの小さな出来事が、予想もしなかった大きな出来事に繋がる」というものです。
たとえば、蝶々が羽ばたいて風が起き、その風が葉っぱを揺らし、そこにいた小さな虫が落下し、足にその虫がついた人が驚いて隣の人にぶつかり、ぶつかられた人が怪我をして、といった具合です。「風が吹けば桶屋が儲かる」と意味が近いかもしれません。
「お前、何ができんねん」と言われたら、バタフライ効果を思い出しましょう。
想像してください。
あなたは生きているだけで、呼吸をする。空気を吸い込んで、二酸化炭素濃度の高い空気を吐き出している。その二酸化炭素は近くの植物の元へ流れていく。そして葉っぱに吸収される。植物たちはこの二酸化炭素を利用して、光合成を行い、生きるためのエネルギーを生成する。
そう。あなたは生きているだけで、植物たちに命を吹き込んでいるのです。何もできていない人なんて、この世界に1人もいないのです。
だから今後は、「お前、何ができんねん」と言われたら、「綺麗なお花、咲かせますよ」と言い返しましょう。
余談ですが、名曲「サボテンの花」の歌い出しは、「ほんの小さな出来事に愛は傷ついて」です。この歌は、「ほんの小さな出来事」が巡り巡って「愛を傷つけた」という、バタフライ効果をテーマにした歌なのかもしれませんね!