いつもと同じ、でも特別な夜。『ねむれないよるのこと』【NEXTプラチナブック】

文芸・カルチャー

更新日:2024/12/26

絵本ナビがおすすめする「NEXTプラチナブック」(2024年11月選定)から、ご紹介する一冊はこちら!

なんだかぜんぜん眠れない。しかたがないから起きあがって、おもちゃの電車で遊んでいたら……。毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介する絵本は、『ねむれないよるのこと』。寝静まった夜にはじまった、ぼくだけのひみつの旅。どんな内容なのでしょう。

NEXTプラチナブックとは…?

絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。

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そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。

いつもと同じ、でも特別な夜。『ねむれないよるのこと』

ねむれないよるのこと

作:なかざわ くみこ

みどころ

「おやすみなさい」

ふとんに入ってはみたものの、なんだかうまく寝られない。ぜんぜん眠れない。しかたがないから起きあがって、おもちゃの電車で遊んでいたら……

「スミマセーン!
 ソレ、ボクガ ノル デンシャ ナンデスケド!」

どこからか声が聞こえてきた。ノラナインデスカと聞かれ、ぼくは電車の中に。寝静まった夜の中、がたたん、ごととん、ひみつの旅が始まった!

『なぞなぞのみせ』で大人気の絵本作家なかざわくみこさんが最新作で描くのは、どうしても眠れない男の子が訪れた、ふしぎな夜の街。

そこはにぎやかでカラフルで、あちらこちらに灯るあかりがあたたかくて。所狭しと立ち並ぶお店にはワクワクするような食べ物やお花やおもちゃでいっぱい。

ヘンテコなようだけど、どこかで見たことあるような。おまけに大きな大きなすべり台が……!

そこは一体どこだったのでしょう。知っているような、知らないような、いつか見た夢の中の景色。あるいは現実と夢の間の世界。絵本を開けばいつでも訪れることができるなんて、こんな素敵なことはないですよね。

緻密でどこか懐かしいなかざわくみこさんの絵で味わう、おやすみ絵本。すみからすみまで、時間をたっぷり使って堪能してくださいね。

 

編集長のおすすめポイントは……

いつもと同じ。でも、特別な……

もう寝なくちゃ。思えば思うほど、もぞもぞ、もぞもぞ。全然寝られない! そんな様子をしっかりと描いたコマワリの場面。ここを読むだけで、主人公の男の子の愛らしさや日常の様子が伝わってきますよね。だからこそ彼が思い描く夢の国は、キラキラしているけど親近感もたっぷり。好きなものや馴染みのあるものであふれています。さあ。目が覚めればいつもと同じ、でも特別な一日が待っていますよ!

磯崎 園子(いそざき そのこ)

絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。