冬に食べたい ! おいしい食べ物絵本(2025年1月 新刊&おすすめ絵本)
更新日:2024/12/27

新年あけましておめでとうございます。今年もたくさんの楽しい絵本との出会いをおつなぎしていけたらと思います。
皆さん、冬休み中は美味しい食べ物をいっぱい食べましたか? おせちにお餅などお正月料理の定番から、おでんやお鍋など冬ならではのあたたかーい食べ物まで、冬に食べたくなる美味しい絵本をたっぷり集めました。
読めばきっとお腹の中からホカホカして、でもグーっとお腹の鳴る音が止まらなくなる。そんな美味しい絵本ばかりです。絵本も食事も親子のあたたかなコミュニケーションを育む日常の大切な一ページ。絵本を読んで、おいしいもの食べて、家族でほっこりとした時間を過ごしてくださいね。
accototoさんの描く、もちもちキュートなお餅に『もっちーん』の大合唱が止まらない!
もっちーん
作:聞かせ屋。けいたろう絵:accototo
出版社からの内容紹介
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どんなふうに たべよかな?
3、2、1、もっちーん!とページをめくれば、おもちがのびるよ!
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ぺったん、ぺったん、おもちがつきあがりましたよ。どんな風に食べよかな? のりとしょうゆで食べよかな? きっきっきなこで食べよかな? 縦にページをめくると、おもちがもっちーんとのびるよ。おもちって楽しいね、おいしいね。赤ちゃんから楽しめる初めてのおもち絵本。
読み聞かせで大人気の聞かせ屋。けいたろうさんと、『うしろにいるのだあれ?』でおなじみ、accototoさんのコンビによる、赤ちゃん絵本です。子どもたちが大好きな食べものをモチーフに、絵がわりの楽しさ、オノマトペの面白さが味わえます。おもちがのびる様子が縦開きでよくわかり、感覚的に面白いのが魅力的。さあ、お子さんと一緒に「もっちーん!」してみませんか。
*** 『もっちーん』の見どころ ***
■初めておもちを食べる子どもたちにも、おもちが大好きな子どもたちにも、ぜひ読んでほしい楽しい絵本ができました! 子どもたちは「5、4、3、2、1、発射!」とカウントダウンするのが大好き。3、2、1、もっちーん!とページをめくれば、思わずみんな声が出て、体をぐーんと伸ばしたくなっちゃいます。保育園や幼稚園での読み聞かせにもぴったりです。
■accototoさんのおもちの可愛いことと言ったら! くりくりした目と、髪の毛にみえる海苔やずんだなど、どのおもちもとってもキュートです。丁寧な貼り絵も必見で、なんと納豆の糸まで貼り絵になっているんですよ。
■赤ちゃんから楽しめる、はじめての行事絵本。保育園に通う子どもたちが増えているなか、「低年齢向きの行事絵本があったらいいな」と思っていた聞かせ屋。けいたろうさん。全国の保育士さんたちからもそんな声が届いていたということで、本書が生まれました。食育や親子のコミュニケーションにもぴったりです!
醤油の足湯に、きな粉の砂風呂、トースターはなんとサウナ? お風呂屋さんに出かけたもーちゃんとちーちゃんがゆっくり入れるお風呂はどこかな?『おもちのおふろ 新装版』
おもちのおふろ 新装版
作:苅田 澄子絵:植垣 歩子
出版社からの内容紹介
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い~い湯だ~な~♪
しょうゆの足湯に、きなこの砂風呂、トースターのサウナ!?
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さむい、さむい日。おもちのもーちゃんとちーちゃんが、おふろ屋さんへ出かけます。「さむいね」「ゆっくりあったまろうね」 ところが醤油の足湯はおすしたちでいっぱいで、きなこの砂風呂もおだんごたちが転がりまわってゆっくり入れません。もう、のんびりできるおふろはないのかな?
ユニークな発想で定評のある苅田澄子さんと、絵のおとぼけ感が魅力の植垣歩子さんによる、おもち&おふろ絵本です。食べものたちが入るおふろと言えば、醤油の足湯、きなこの砂風呂、トースターのサウナ……と、おもしろいおふろがいっぱい! 子どもたちが大好きなおもちを主人公に、すみずみまでユーモラスに描かれたおもち&おふろ絵本をご堪能ください。きっといろいろな発見がありますよ!
*** 『おもちのおふろ』の見どころ ***
■スーパー銭湯のようにいろいろなおふろがある「ぽかぽかの湯」。どんなおふろがあるのかな? 銭湯内あちこちに貼られたポスターもお見逃しなく!
■もともと昭和レトロが大好きという植垣歩子さん。最初の見開きの銭湯は、江戸東京たてもの園の「子宝湯」をモデルに描いてくださいました。
■番台に座っているだいこんさん。手にしている「やさいしんぶん」に「畑野春菊氏」が「やさいむら そんちょうきまる」と書いてあります。じつは最後の見開きの中央で体を洗っているのが春菊さん。たくさんのキャラクターがあちこちに登場しているので、探して楽しんでくださいね。
*** 対象年齢 ***
読んであげるなら 3歳から
自分で読むなら 小学低学年から
ある日、かまぼこさんが呼びかけます『おせちのみんなあつまって!』 お正月に楽しみたい日本文化を感じる食育絵本
おせちのみんなあつまって!
作・絵:真珠 まりこ
みどころ
「みんなあつまって!」
かまぼこさんがよんでるよ。
くろまめさーん、くりきんとんちゃん、だづくりさんにこぶまきくん。
「はーい」「ころころ」「ころん」「すいすい」
みんなが元気にお返事しながらあつまってきましたよ。
だてまきさんに、元気でぷりぷりえびちゃんも。
「くるくる」「ぐるぐる」「ぴょーん」
ほらほら、重箱にはおせち料理の仲間たちがたくさん。
最後はつめてつめて、かまぼこさんがはいったら。
「はい!みんなそろったよ」
真珠まりこさんが描く、可愛い可愛いおせちの絵本。
一緒にお返事しながら、それぞれのキャラクターをおぼえてあげてね。
みんなそれぞれに、色々な願いが込められているんですよ。
さあ、おせち料理が完成しました。
「あけましておめでとう!」
楽しく美味しくいただいて、幸せを願いあってくださいね。
最後には、みんなで遊べるくりきんとんちゃんの福笑いもついていますよ。
1~10までの数を数えながら、おいしい食べ物を堪能できる数あそび絵本『いっこでもにくまん』、2個でもサンドイッチ、では3個は……?
いっこでもにくまん
作:ふじもと のりこ
みどころ
表紙には、おいしそうな肉まん! ページをめくると、また肉まん! しかも湯気が立ち上るアツアツの状態です。どちらもおいしそうで、なんだか記憶の中の肉まんの味が口の中に広がるよう。
「1」の肉まんから始まって「10」を数えるまでの間に、おいしそうな食べ物たちが次々に登場します。
数字と同じ数だけ食べ物が描かれているので、「5つでも むしパン」では5種類のむしパンが。
「これは何味かな?」と考えてみるのもおもしろいです。
私と息子の間で意見が割れたのは緑色のむしパン。抹茶かなと思いきや、抹茶味と思われるむしパンは別にあり……。
結局我が家の結論は、私の意見が採用されてほうれん草むしパンと言うことになりました。
他にもいろんな食べ物が登場するので、味を想像したり親子でおしゃべりしたりしながら読んでみてくださいね。
食べ物とシュールを合わせたら当代一の絵本作家・岡田よしたかさんが描く大根4兄弟の大変身!『だいこんさん おふろに はいる』あなたの好きな大根料理はなあに?
だいこんさん おふろに はいる
作・絵:岡田 よしたか
みどころ
「おふろ はいって きれいになろ」
そう言ってお風呂場に向かっているのは、大根のきょうだい達。
小さいの、ひょろ長いの、でかいの、太っているの。
見るからに個性的な4兄弟は、入る前に葉っぱを取ってもらい、タオルを頭にかけて。
彼らは今日、お料理をしてもらう日なのです。
かけ湯をして、体をしっかり洗い、みんなで仲良く湯船に入ります。
鼻唄なんて歌いながら、すごく平和な光景です。
なんだ、なんだ、この感じ。
岡田よしたかさんの描く食べ物たちは、いつも目や鼻なんて付いていないのだけれど。
足も手もはえていないのだけれど。
ものすごく、生きている!
体の向きを変えるだけで、会話まではずんじゃって。
おまけに湯船にはブリやくしカツさんまで入ってきて…!?
はしゃいでいた彼らは、そのまま自然にぶり大根にお料理されていくのです。
あんなに豊かな体の4兄弟、美味しいに決まってます。
「ぼくらが おかずやがな」
「あ、そやったな」
そこにあるのは大いなる違和感、だけど自然体でほのぼのしてて。
おまけに関西弁がしっくりきていて笑ってしまう。
『くしカツさんちは まんいんです』『はずかしがりやの バナナくん』に続く、岡田よしたかのユーモア絵本シリーズ第3弾も、やっぱりかなりクセになる面白さです。
お鍋の具材に呼ばれたけれど、本当は冷ややっこになりたい『とうふちゃん』。意志を通して冷ややっこになるか、みんなと一緒にお鍋になるか……さあ、その結末は?
とうふちゃん
作:あだち とも
出版社からの内容紹介
「おなべ」の材料といったら、ニンジン、長ネギ、白菜、肉、いろんなきのこ…、
そして、おとうふ。
どなべどんの「おなべにするよー」のひとことで、みんなゾロゾロやってきます。
ところが、とうふちゃんがこない。
やってきた!と思ったら…?
はたして、「おなべ」はでき上がるのか?
なんだかバカバカしくて、クセになる。
おもわず吹き出してしまう絵本です。
「おなべ」と同じく、頭と心がほかほか温まる。
熱々のうちに、ぜひどうぞ。
イギリスで出版された絵本のうち、特に優れた絵本を描いた画家に贈られる「ケイト・グリーナウェイ賞」受賞作が待望の復刊! 世界一美味しい『かぼちゃスープ』を巡る仲良し3匹の仲たがいの理由とは?
かぼちゃスープ
作:ヘレン・クーパー訳:せな あいこ
出版社からの内容紹介
あるところに、ねことりすとあひるが仲よく暮らしてた。3びきが、それぞれ決まったやくめで毎日作るかぼちゃスープは世界一おいしいスープ。ところがある日、あひるが「ぼくがスープをかきまぜる!」といいはじめ、3びきはおおげんか。おいしいスープはどうなるの?! 1999年ケイト・グリーナウェイ賞受賞の名作が待望の復刊です。
きょうだいのいる家庭あるあるを描いた、共感度MAXの『ぜったいさきに たべニャイぞ!』。食べ物の恨みはこわ~い?
ぜったいさきに たべニャイぞ!
作・絵:あさお よう
出版社からの内容紹介
兄弟姉妹のいるご家庭で
こどもたちが大好きな「おやつの時間」
でもお兄ちゃんや、妹よりおやつを先に食べてしまうと
まだ食べ終わってない子が、美味しいそうなお菓子をたべているのを
じーっと見ることになる
それが嫌で、こどもたちがおかしをチビチビ
ゆーっくり 相手をうかがいながら 食べてしまうこと ありませんか?
こどもらしくて とっても可愛いんだけど
毎日毎日それが続くと
親としては「仲良く ニコニコ 一緒に食べてくれたらなぁ」とおもってしまいます。
この「ぜったい さきに たべニャイぞ!」はそんなこどもたちの様子を コミカルに可愛らしく描いています。
可愛い猫の三きょうだいをみて「あ、これ自分たちも やっているかも」という ゆる~い気づきの場になってくれたら 嬉しいです
客足の遠のいたカレー屋を救うため、ネコが大奮闘!『カレーやさんとミルクのほしいねこ』。ラストの結末に心がほっこり
カレーやさんとミルクのほしいねこ
作・絵:みみみ
出版社からの内容紹介
あるところに古いカレー屋さんがありました。
おじいさんの作るカレーは美味しいのですが、なぜかいつも元気がなく、お店はすっかりさびれてしまいました。
そしてついに飼いねこのミルクも少しだけに…。
ねこはどうすればじぶんのミルクが増えるか考えます。