「投資は怖い」という思い込みを払拭する! 理解がグッと深まる投資入門の決定版!
公開日:2025/1/7

人生100年時代といわれる昨今。将来のためにお金の不安を少しでもなくしたいが、「投資はハードルが高くて無理」と思っている人も多いのでは。でも、本当にそうだろうか?
超初心者にもわかりやすく「投資」の本質を教えてくれるのが、元外資系金融エリートの経済愛好家・肉乃小路ニクヨさん。ニクヨさんの2冊めの著書となる『いま必要なお金のお作法 幸せを呼ぶ40のマネープラン』(KADOKAWA)は、資本主義の仕組みや為替と金利の関係など経済の基本原則から教えてくれる。
だから、難しい専門用語も「そういうことか」とスイスイと理解が進む。
ニクヨさんいわく、「イケイケ状態やパニック状態に陥る市場も、時間が経つと一定の規律を重視した動きに落ち着く」という。そうやって資本主義経済というのは成長してきたのだ。資本主義の未来を信じ、お金と一緒に自分自身も成長する。そのためのマネープランの一部を紹介していこう。
投資のスタートは、現状を知ることから
今、日本で起こっている円安の要因はアメリカの金利と比べて日本の金利が低いことにある。なぜなら、一般的にお金は金利の高い国に流れるから。円安と聞くとネガティブなイメージが根強いが、円安、円高の双方にメリットとデメリットがあり、実は日本よりも欧米の方が物価高騰が激しく、生活が苦しいという一面も。
ロシアのウクライナ侵攻で始まったインフレも、欧米諸国に比べてインフレ率が抑えられていた日本円はある程度の価値が守られている。そう、日本の現状を悲観的に捉えすぎる必要はないと語る。

超円安といわれながらも、今後の日本経済のシナリオは今まで同じように円高、円安を繰り返すのが一番現実的と考えられる。とすると「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のポートフォリオ(資産構成)」が投資を考える上でのお手本になる、と続ける。
これは「国内株式25%、国内債権25%、海外投資25%、海外債権25%の割合を保つように調整しながら運用する」というもの。通常、債権と株式は一般的には逆の動きをするため、リスクを分散しながら、比較的堅実に運用することができる仕組みだ。
まずはこの「GPIFのポートフォリオ」を頭に入れて本書を読み進めるといいだろう。
「新NISA」の利点を生かし、堅実にお金を増やすには
2024年から始まった「新NISA」。簡単におさらいすると、非課税の期間が無期限になり、非課税の投資枠も広がった。従来のNISA制度から格段に使いやすくなっている。
さらにつみたて投資枠と成長投資枠を併用することが可能になったため、「つみたて投資枠で老後資金を貯めながら、成長投資枠で攻めの運用にもトライできる!」のが大きく変わったポイントだ。

選択肢が広がった分、個人の活用法はなんとも迷うところ。
そこで、ニクヨさんによれば、「初心者はまずつみたて投資枠で無理のない範囲でつみたて投資を行い、ちょこちょこ続けること」を優先しよう。コツがつかめるまでは、先に述べたGPIFのポートフォリオのバランス型の投資信託をじわじわと買い進めるのがおすすめだ。
そうして少しずつ投資に慣れてきたら……。
投資中級者や上級者に向けて次にチャレンジするといい運用方法についても本書はしっかりと教えてくれる。
さらには方法論のみならず、投資を始めてからの心構えやお金を安全に持つための人生プランも含めた40のアドバイスがズラリ。この本を読んでから、金融商品のパンフレットを見ると理解がグンと進むはずだ。
「投資を始めたいけれどどうも二の足を踏んでいた……」という人こそ、ニクヨさんの助言はきっと役立つだろう。投資スタートの前に必読の1冊だ。
文=薄葉亜希子