引きこもりの兄に苦しめられた弟が、人を愛する感情を取り戻す――心をえぐる、デビュー作『ひきこもりの弟だった』

レビュー

『ひきこもりの弟だった』(葦舟ナツ/KADOKAWA) 物語には2種類ある。一つは、現実ではあり得ないことが起こり、読み手の「こうなったらいいな」を描く「現実逃避」の物語。「冴えない私がクラスの人気者の○○君に告…

本文を読む