「第一志望に合格しますように」受験生必見! 知っておきたい、神様にごひいきされる「神社参り」とは
更新日:2018/3/22

センター試験も終わり、本格的な受験シーズンがやってきた。「神様どうか志望校に受かりますように」「100パーセントの力を発揮できますように」と神頼みをしている受験生も多いだろう。私も昔、受験前には神様に助けを乞うたものだ。筆者は熱心に神道を信仰しているわけではないが、受験に関わらずここ一番の時には神社へお参りに行っている。しかし、ふと思ったことがある。「神様のこと全然知らないじゃん」と。そんな自分に対してはてなマークを飛ばしていた最中に出会った本が『神様にごひいきされる すごい「神社参り」』(中井耀香/KADOKAWA)である。
本書の著者の中井耀香さんは、古神道数秘術家の先生。さまざまな占いを学び、「難を避け、運がよくなる」方法を多数発見したのだという。経営者、スポーツ選手、政治家が人生の岐路にアドバイスを求めてやってくる鑑定家としても有名なのだそう。「古神道数秘術家」という肩書について、ほとんどの方はご存じないことだろう。それもそのはず、古神道数秘術は著者が独自に開発したもので、彼女が10年間で巡り逢った3人の師匠たちから学んだカミゴトと古神道数霊(かずたま)とを融合させた、幸せになるためのメソッドの総称らしい。
■「学業の神様」は天神様
学問の神様といえば菅原道真を祀った天神様だろう。道真が藤原時平の陰謀により陥れられ、九州の太宰府に左遷され失意のうちに亡くなった話は有名である。道真の没後30年の間に立て続けに災いが起きたため、菅原道真の御霊を鎮めるために学問の神様として太宰府天満宮や北野天満宮に祀るようになったという。菅原道真は学問もできた文人だったので、そのご利益にあやかりたいところ。
私の出身は福岡で、学生時代には太宰府天満宮に大変お世話になったものだ。とは言っても、高校も大学も、志望校にはことごとく落ちたのだが。しかしこれは私が勉強をまともにしなかったから。全くの神頼みというものは都合の良すぎるもので、神様はその点もきちんと見て下さっているのだと著者は本書で説いている。
■恋愛の神様はどこにいる?
独り寂しい年末年始を過ごされた皆様の中には、今年こそはとリベンジに心を燃やす方もいることだろう。縁結びの神様として有名な出雲大社は、江戸時代から「出雲は仲人の神」と言われていたそう。出雲大社に祀られている「大国主大神(だいこくさま)」は男性の願いの方が叶いやすい神様なので、こちらに参拝するのは男性に強く推奨したいと著者は説く。
それでは女性はどこに参拝すればよいのか。それは素敵な男性に選ばれた、「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」が祀ってある神社なのだそう。素敵な男性との巡り逢いを望む淑女の皆様は、ぜひとも木花咲耶姫のエネルギーをお裾分けしてもらってはどうだろうか。富士山本宮浅間神社をはじめ、全国に祀られているそうだ。
ここ一番の大勝負、どうしても成就させたい願いがある時、どこにお参りしようかとお悩みの方も多いことだろう。上に紹介したように、「願い事の種類による神様の棲み分け」が本書では詳しく解説されている。また、著者の研究する神道の世界や、著者のスピリチュアルな実体験などもボリューム満点に収録されているので参考にしてもらいたい。「やるべきことは全てやり切った」そう胸を張って言い切れる受験生諸君は、きっと神さまからもごひいきされることだろう。健闘を祈る。
文=K(稲)
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