冬はついつい出不精になりがちで太りやすい季節。私も順調に体重が右肩上がりに増えていく日々です…。時折気が向いたときに糖質を減らしたり、筋トレしたりはするけれど、それも長くは続きません。

　テレビに出ているアイドルや雑誌に出ているモデル達は、どうして年中あんなに体型をキープできるのだろう……。メリハリのある美しいボディラインにうっとりとしつつ、自分の意思の弱さにがっくり。

　そんな“続けられないダイエット”に終止符を打つような『燃焼系ホルモンでやせる！　すごいダイエット』（講談社）が発売されました。著者は、本格ボディメイクスタジオBIANCA代表、成効率100%のパーソナルトレーナーの田中賢。

　彼の提案するダイエットは、その名も「テストステロンダイエット」。

“テストステロン”とは男性ホルモンのこと。脂肪を蓄積しやすい女性ホルモン“エストロゲン”とは対照的に、燃焼系で痩せやすい男性ホルモン“テストステロン”を活性化させることで太りづらい身体を手に入れられると田中先生は説明します。

「男性ホルモン？　それってムキムキになっちゃうんじゃないの？」

　私も最初はそう思いました。せっかく痩せても女性らしいボディラインがなくなってしまうのは困る！　

　でも、大丈夫。テストステロンには肥満予防やモチベーションアップなどダイエットにぴったりの効果があるんです。その上、痩せにくいと言われている3〜40代の女性はホルモンの働きがピークであり、最も効果が感じられやすい年代なのだそう。“中年太りだから仕方ない”と諦めていたアラサーやアラフォーの人にもオススメのダイエット法なんです。

　テストステロンダイエットは、たくさん食べられるし過度な運動も必要ありません。本自体もコンパクトな上に、ユニークなダイエット法が漫画で解説されてあるのでとっても読みやすい！

　決して、楽して簡単に痩せられるというわけではなく、それなりの努力や忍耐は必要。でも、だからこそ堅実かつリバウンドしづらい方法でもあります。たまには好きなものを思い切り食べる“チートデー”を挟みつつ、無理のない範囲で理想のボディラインを維持できる身体作りをしていきます。

　シンプルながらも、筋トレ方法や食事内容、細かいQ＆Aまでしっかり詰まった一冊。心が負けやすい一人のダイエットも、書籍内に記載されているポイントやメソッドを押さえておけば続けられそう。

　ダイエットに最も大切なのはモチベーション。男性ホルモンで“痩せやすい体”だけではなく“痩せやすいメンタル”も手に入れてみてはいかがでしょうか。

文＝園田菜々