【連載第4回】「若いときにこそ投資をした方がいい」 月収15万円から100万円になった現役介護士が教える、お金の不安がなくなる貯め方と使い方
公開日:2020/2/6

本連載では、派遣社員を活用し、安定を確保しながら正社員の約7倍の収入アップ、さらに、労働時間を短縮、地方暮らし、在宅ワークまで実現した深井さんの著書『月収15万円だった現役介護士の僕が月収100万円になった幸せな働き方』(深井竜次/KADOKAWA)から、「お金の不安がなくなる貯め方と使い方」を紹介します。
第4回目の連載テーマは「投資」。
自らも投資信託を利用している深井さんですが、若いときにしておくべき投資はほかにもあるようです。
今回はお金の話題でも特に気になる投資について、どうしたら自分の人生を豊かにできるのか、数十年後、幸せになれるのか、その方法を一緒に考えましょう。
■若いときと老いたときに使う1万円は価値が違う
僕が今、積極的にお金を使っているのは読書や旅行、人との時間です。生活費は削りますが、自分への経験はケチりません。若いときに使うお金の価値と、老いたときに使うお金の価値は全然違うと思っているからです。
よく「定年後に海外旅行をしたい」と、老後の夢を語る人がいますが、「なんで今、海外旅行に行かないんだろう?」と疑問を感じます。
26歳なら体力があるので、10万円の海外旅行でいろいろな場所に足を運ぶことができるけど、老後は体力が低下するので「飛行機で疲れたからホテルでゆっくりしよう」となり、同じ額でも経験の質が変わります。
また海外旅行で感じたことを仕事や暮らしに生かすためにも、考え方が柔軟な若い頃のほうがいいでしょう。同じ10万円でも、その後の人生に与える影響が全然違うから、若いときには無理をしてでもお金を使って経験をするといいと思います。
■若いうちは消費を投資に変えやすい
若いときは消費を投資にしやすいけど、歳を重ねてしまうと、消費のままで終わってしまうことが多くなります。金融の世界でも「若いときから積立のインデックス投資をしたら、多くの資産を形成できる」というデータがあります。
若いときからの投資を長年していたら、複利効果(雪だるま方式)で多くの資産を作ることができます。同様に、若いときに身につけたスキルや経験は、歳をとったときに大きな数字として結果につながります。
現在、歳をとった成功者を見ても、若いときに頑張って自分自身に投資してきた人たちです。だから、貯金だけに走るのではなく、最低限の防衛資金を確保したら、どんどんお金を使い、経験をして、自分の身につけていくことが大切だと思います。
■金融資産よりも自分に投資しよう
僕は投資信託で、米国インデックスを毎月積立投資して将来に備えていますが、それほど大きな投資ではないと思っています。
それよりも今の自分の可能性に投資したい。男性の平均生涯年収は2億6220万円というデータがあります(労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計」)。これはあくまで平均で、一部の高所得者が引き上げているので、だいたい2億円ぐらいなのかなと思いますが、その2億円をいかにして伸ばすのか? を考えると、金融に投資するだけでなく、自分のスキルや経験にお金を使ったほうが、増やせると思っています。
自分への投資は無限の可能性がある。投資をしつつ、収入を上げるための行動も同時に行う必要があります。副業も起業も少なからずリスクが伴います。
しかし、自分を高めたら、どこかの段階で労働者から経営者への移行が必要。労働者として組織の利益を受けるのは限界があります。それで自分が納得するのならいいですが、僕はさらに上を目指したい。だから、ムダだと思うことにお金は使わず、効果の高いものに使っていくつもりです。
(著=深井竜次)